1月15日発売の「週刊ポスト」は、年初から厳しい現実を突きつけられた被災地と日本の復活の道しるべを総力取材した特大号。悲惨な光景と悲痛な被災者たちの姿に打ちのめされた国民は多いだろうが、その激震地にも確実に復興の火が灯っている。取材班が見たのは、モラルと秩序を失わずに災害に立ち向かう多くの人たちの雄姿だった。そして、能登に向かおうとした海上保安庁の5人の尊い命が失われた羽田で、400人近い乗員乗客の命を救った奇跡がどうやって成し遂げられたか、その真実に迫る。政治、芸能界にも走った激震の行方、惜しまれつつ永遠にカメラを置いた篠山紀信氏の珠玉の遺作も掲載。
今週の見どころ読みどころ
◆<現地発カラーグラビア>能登は必ず力強く復活する!
新年を寿ぐ北陸を襲った未曾有の震災は、今も被災者の救助・捜索が続く厳しい局面にあるが、そのなかでも復興の掛け声と槌音は確実に響いていた。焼け野原となった輪島で自宅の整理に訪れた人、救援の炊き出し、道路補修、外国人ボランティアの奮闘……現地で見た能登の不屈の力をここに記録する。
◆ビートたけし「被災地に笑いを、なんて戯れ言だ。芸人の無力さを感じるよ」
震災を受け、たけしが思いのたけを語った。今はまだ芸人にできることなんてないとし、それが必要とされる日が一日も早く訪れることを祈った。一方で、SNSなどでデマを拡散する者たちへ厳しい言葉を突きつける。
◆「JALの奇跡」は「奇跡」ではなかった――10年の鍛錬で培われたCAたちの底力
平時は機内サービスなどに従事するキャビンクルーの最大の任務は緊急事態対応である。そのため、乗員数は機材の席数やドアの数によって法令で定められている。とはいえ多くのクルーはその業務を経験しないままキャリアを終える。それが一番望ましいことだ。だから「その時」にこそ、個々のクルーとエアラインの実力が試される。今回の「奇跡の全員脱出」を成し遂げた裏で、JALのクルーたちが積み重ねてきた厳しい訓練を明かす。
◆1年前に本誌で能登地震を警告した地震学者「次は和歌山、そして千葉に警戒を」
ちょうど1年前の本誌で、「能登の海岸線に沿って大きな断層が隠れている。ここでマグニチュード7クラスの地震が起きる可能性が高い」と警告してピタリと的中させた地震学者の長尾年恭氏が改めて列島の地震危険地帯を解説した。要注意エリアとして紀伊水道付近、千葉・茨城の沿岸部を挙げ、さらに内陸地震が多発するのは南海トラフ大地震の前兆である可能性についても言及した。
◆松本人志事件で開く「芸能界・性の乱脈」パンドラの箱
週刊文春の報道に対し、当初は事実無根、徹底抗戦を声高に叫んでいた吉本興業と松本のトーンが落ちている。テレビ各局もジャニーズ問題の反省からか、今回は露骨な有名人擁護には傾いていない。ネットの論調ですら、「こんなことは氷山の一角。まだまだ同じような不埒な事件があるはずだ」と冷ややかな見方が多い。芸能界、テレビ界では、いよいよ“ギョーカイ”の性加害の実態が明るみに出るのではと首をすくめている。膿は出し切ることが求められるが、パンドラの箱が開いた先に希望は残されているのか――。
◆<徹底追及>「カネにきたない安倍派」の源流は安倍晋三「カネまみれ政治」にあり
今も派閥にその名を冠する安倍元首相は、在任中から親しいマスコミ関係者を“サロン”に招いて手なづけてきたことで知られる。そうした人脈が今も躍起になって「安倍派の裏金問題は安倍元首相がやめさせたのに、その死後に復活した」と同氏を擁護している。そんなはずはない。本誌はかねて、安倍氏のカネまみれの実態と政治手法を厳しく追及してきた。ついに、元事務所関係者が「安倍氏の裏金関与」を証言した。
◆本命は“あの人”だが伏兵も乱立……阪神「岡田の後継」レース大相関図
リーグ連覇、球団初の2年連続日本一に挑むタイガースは主力も順調で明るい新年を迎えた。しかし、名将・岡田監督は「2年で辞める」と公言しており、周囲も「連覇で勇退が理想シナリオ」と認める。では後継は誰になるのか? レギュラーの多くがまだ若いだけに、次の監督は黄金時代を担うオイシイ立場になる可能性も高い。平田ヘッド、今岡コーチらが有力候補とされるが、意外な伏兵も多数いて……。親会社も絡む複雑なレースを相関図と証言で占う。
◆ビッグカップル「田中みな実×亀梨和也」は相性ぴったりの「美容友」だった
悲しいニュースの一方で、この正月は多くのセレブの結婚や熱愛が伝えられた。なかでも世間を驚かせた田中と亀梨の交際は4月放送予定のドラマがきっかけだったとされているが、二人が意気投合した理由のひとつが、ともに「美容オタク」だったことだという。
◆<永久保存版>篠山紀信と「GORO」――あの伝説の美身が今よみがえる!
篠山氏の代表的な活動のひとつは、雑誌「GORO」で連載された「激写」シリーズだった。山口百恵、松田聖子、水沢アキ、中森明菜、斉藤由貴、手塚理美、工藤静香、南野陽子、アグネス・ラム、川島なお美、小泉今日子、河合その子ほか時代を代表するスターたちが、そのカメラの前で一瞬の輝きを残した。かつて同誌を発行していた小社だから実現した復刻グラビアをお届けする。
◆<2大ヘルス特集>医療費を徹底的に減らす&脊柱管狭窄症を自力で治す
昨年から岸田政権は医療費値上げを繰り返している。ならば、国民は負担を減らす知恵を身につける必要がある。公的制度や保険、ジェネリック薬の活用はもちろん、通院する時期や時間、検査や治療の選び方まで解説する。また、国民病になっている脊柱管狭窄症については、痛みやしびれを受診せずに軽減する生活習慣やエクササイズを専門医が監修した。
両特集とも芸能人らが実体験を明かして読者にアドバイスする。布施博、毒蝮三太夫、達川光男、村野武範らが登場。
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