テレビに出演し、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などで活躍したかと思えば、政治家に転身して視聴者を驚かせた丸山和也弁護士(77歳)。2019年に政界を去った今は、何をしているのか。丸山弁護士の今と、懐かしい『行列のできる法律相談所』の裏話を聞いた。【全3回の第2回。第1回から続く】
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今は弁護士業をベースとして、ボランティア活動にも携わっています。弁護士としては民事がほとんどですが、時々、国や公共団体などの行政法に関わる事件があります。といっても、私単独で事件を担当するというより、働き盛りの若手や中堅の弁護士ら数人と組んでやっています。
政治家経験は弁護士業には直接的影響はないですが、それなりに役に立つことはありますね。ほとんどの“これ”という政治家とは面識があり、内部の動きが非常によくわかります。それは、人生の刺激剤としてボケ防止になっています(笑)。ほかにも、政治家から相談を受けたり、将来のリーダー養成に力を貸したりしています。
政治の世界は、金銭的損得勘定からいえば、まったくロスでしたよ。テレビの仕事をしていたときの10分の1、20分の1ぐらいに収入が減りましたから。テレビに出ていた頃は、一時テレビ、講演、弁護士業務を合わせて5億円近くの年収がありました。講演料は1本100万円から120万円。それが、多いときは月10本。全国あちこち出かけて講演していました。自分で言うのも変ですが、当時、もっとも人気のある講演者だったのではないでしょうかね。丸山節もサクレツしてましたし(笑)。