このところ露出の減っていた林家三平の娘でシンガーソングライターの泰葉(62)が、再び動き始めた──。春風亭小朝との衝撃的な離婚会見から17年。「金髪豚野郎」発言は、今も多くの人の脳裏に鮮明に残っている。泰葉は精神疾患の一種である双極性障害(躁うつ病)を2021年に公表。その後はYouTuberとして活動していたものの、いつしか更新が途絶えていた。
筆者は泰葉を長年取材していたが、昨年末に久しぶりに連絡を取ろうとしたところ、電話が一向につながらなくなっていた。不審に思って彼女をよく知る知人男性に話を聞くと、こう語った。
「彼女はしばらく前にペット犬の死などが原因で心身の調子を崩し、長期間の療養生活を送っていたのですが、それが転機になりました。私からお母様の海老名香葉子さんに窮状を訴え、『連絡を取ってほしい』とお願いすると、疎遠だった母娘の関係が回復し、実家や海老名家の事務所から様々なサポートを受けられるようになったのです。娘を支えたい思いがあるのでしょう」
関係良好で周囲も安堵
香葉子さんが社長を務める事務所に泰葉の近況について聞くと、
「取材には応じられませんが、本人は療養しながら落ち着いた生活をしています。ただ、こちらに所属しているわけではなくて……」
と関係修復を否定はしないが、どうも歯切れが悪い。前述の男性が言う。
「今は母親の事務所で一時的に“預かり”の形となっていて、面倒を見てもらっている状態です。今後は香葉子さんのサポートのもと音楽活動がしやすい別の事務所へ移り、再スタートを目指しているそうです。一緒に住んではいませんが、お母さんとはよく連絡を取り合うほど関係は良好。周囲もホッとしています」
泰葉は過去に何度も引退騒動を起こしているが、思ったことを何でもすぐ口にしてしまう性格が災いしているのだとこの男性は言う。
「芸能人でも会社員でも『仕事やめたいな』と思うことは、社会人なら誰でもあるじゃないですか。そういう時に、泰葉さんはすぐ『やめます、引退します』と宣言してしまう。私からは、『何も宣言せずに黙って休む期間があっても良いのではないか』とアドバイスしています」
現在は東京近郊で長年連れ添っている愛犬とともに暮らし、平穏な日々を送っており、「一時期はご実家とずいぶん対立してしまいましたが、今はもう以前のような正常な関係に戻っています」(知人男性)という。
最近はなかなか“お騒がせ”がないが、体調が回復すれば、今年こそ再起の年となるかもしれない。
取材・文/西谷格(ライター)
※週刊ポスト2024年1月26日号