新横浜駅からほど近い、和食中心のメニューが人気の居酒屋。1品99円からという超庶民派のこの店から超人気芸人たちがゾロゾロと出てきたのは、1月14日の夜中11時半頃だった。「もう勘弁してよぉ!」と赤ら顔で絶叫していたのが、この日の主役、出川哲朗(59才)だった。
その数時間前、彼は「男・出川哲朗 還暦祭り in 横浜アリーナ」という一世一代の誕生日イベントに挑んでいた。
「今年2月に60才になる出川さんですが、当初“横浜アリーナは絶対に埋められない”と泣き言を言っていました。それが蓋を開けてみると先行チケットは即完売。追加受付や一般販売も完売で、直前には機材席が開放されましたが、それもすぐに売れてしまいました」(イベント関係者)
会場には1万2000人のファンが詰めかけた。脇を固めるのは豪華なゲスト陣。ウッチャンナンチャン(以下、ウンナン)の内村光良(59才)と南原清隆(58才)、有吉弘行(49才)、ダチョウ倶楽部の肥後克広(60才)と寺門ジモン(61才)を筆頭に出川とゆかりのある芸人たちが集結した。
「出川さんはゲストとともにさまざまな企画に挑戦。センターステージに熱湯風呂がせり上がってくると、『押すなよ!』というお決まりのせりふから、最後は有吉さん、ダチョウ倶楽部さん、土田晃之さん(51才)が全員で熱湯風呂にダイブ。40年来の友人であるウンナンも大活躍で、司会やコントで会場を沸かせました。“出川さんのために”という気概を感じました」(イベント参加者)
過去に何度も出川にドッキリを仕掛けてきたロンドンブーツ1号2号の田村淳(50才)がサプライズゲストとして登場し、ナインティナインやさまぁ~ずといった大物芸人も駆けつけた。
「イベントの最後を飾る出川さんのスペシャルライブでは、通路の途中に作られた落とし穴に出川さんが見事に落下。全身ピンク色の粉で染まってしまいました。最後はこれからもリアクション芸人を続けると宣言し、服を脱ぎパンツ1枚でステージを後にしました」(前出・イベント参加者)
大盛り上がりのイベントは、約3時間半の長丁場だったが、ファンは飽きることなく笑い続けた。
「途中、進行がかなり押してしまい心配していたのですが、最終的には定刻通りに終了。ゲストたちのアドリブ力に舌を巻きました。これだけの芸人が集まり、全力で大喜利やコントを行うイベントは見たことがありません。出川さんの愛される人柄ゆえでしょう」(前出・イベント関係者)