新年最初に悠仁さまが見せられたのは、いつになく凜々しい笑顔だった。2024年の元日、悠仁さまは佳子さまとともに皇居で天皇皇后両陛下に新年のご挨拶をされ、その後単身で赤坂御用地の仙洞御所にて、上皇ご夫妻にもご挨拶をされた。いよいよ目前に迫った自身の進路が話題に上がったのだろうか──。松の内が明け、悠仁さまが通う筑波大学附属高校(以下、筑附)は新学期を迎えた。今学期は特別な学期だ。
「2年生の3学期は気持ちを大学受験モードに切り替える時期で“3年生の0学期”と言われることもあります。進学校と名高い筑附に通われる悠仁さまですから、真剣に自らの進路に向き合われているのではないでしょうか」(教育評論家)
早くから大学受験についてさまざまに取り沙汰されてきた悠仁さまだが、ここにきて持ち前の文才が、未来を決められる一手となるかもしれない。昨年11月下旬、悠仁さまを筆頭執筆者とする論文「赤坂御用地のトンボ相─多様な環境と人の手による維持管理─」が、国立科学博物館が出版する学術出版物『国立科学博物館研究報告A類(動物学)』に掲載された。
「論文は、10年にわたり粘り強く赤坂御用地のトンボ類を随時調査したもので、8科38種のトンボが確認されたそうです。中には絶滅危惧種のものも含まれていたといいます」(皇室記者)
公開後は徐々に注目度を高め、国立研究開発法人「科学技術振興機構」が運営する日本最大級の電子ジャーナル「J-STAGE」で、2023年12月の月間閲覧数ランキングで堂々の2位となった。
「電子サイトでよく読まれる論文は、医学など実用的なものや社会情勢に即したものが多く、『昆虫』をテーマにしたものが上位にくるというのは異例です」(大学関係者)
昆虫学は研究分野として、マイナーな部類に入ることも関係しているという。
「日本トンボ学会の所属メンバーは400人程度。一方、日本最大規模の日本内科学会には11万人以上が所属しています。スポットライトがあたる機会が多くはない昆虫学の論文がここまで閲覧されたということは、悠仁さまの知名度に加え、論文自体に読む価値があると判断されたからでしょう。
共同執筆者の助けもあるとは思いますが、17才にして、25ページにわたる論文をまとめる文章力だけでなく、6才で調査を開始し、10年にわたって、一般には立ち入ることができない御用地内を丹念に調べ上げた忍耐力には研究者も脱帽です」(前出・大学関係者)