芸人から高級ホテルに呼び出された女性たちの告発を『週刊文春』が報じ、波紋を呼んでいる。告発されたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)は、裁判に注力するために休業を発表。その後、同誌は後輩芸人が女性を“上納”するシステムがあると続報している。本誌『週刊ポスト』は、そうした飲み会に参加したことがある一般女性に取材。そのシステムの実態に迫った。【全3回の第2回。第1回から読む】
芸能人や有名経営者との飲み会に積極的に顔を出していたというA子さんは、20代の頃に「大物芸能人も来るかも」と誘われて飲み会に参加した。
男性側の幹事の芸人Bはテレビではめったに見ないものの、様々な飲み会に出没していたのでA子さんとも顔見知りだった。東京・恵比寿にある居酒屋にA子さんら女性4人とBを含め芸人や放送作家の男性3人が揃うと、BがA子さんに「ねえ、この中で一番エッチな子って誰?」と耳打ちしてきた。
「えー、いきなり下ネタ!?」とA子さんが冗談っぽく反応すると、Bは真顔でこう言い放った。
「いや、そういうのいいから。さっさと教えてよ。今日ヤれるのって誰?」
面食らった女性たちは互いに目配せした。A子さんはこう振り返る。
「そっち系の会だったか、と(苦笑)。でもそのあと来るという『大物芸能人』の期待があったので、私たちも下ネタを織り交ぜながら話を合わせてましたね。1時間くらい経つと、携帯メールを見たBが『打ち合わせ終わったって。新宿方面に移動しよう』と言うので、タクシーに分乗しました」
A子さんら女性3人と一緒のタクシーに乗り込んだBは、しきりに「めったに飲めないすごい人なんだから。ノリが悪いのとか嫌いな人だし、失礼のないようにしてね」と念押しした。繁華街に着くと、「今これしかないから、残りはお願い」と千円札を1枚しか出さなかったBの代わりにタクシー料金を支払ったA子さんらは、ビルの中の個室カラオケに案内された。室内にはなぜかジャグジーバスもあった。