芸能

浅田美代子が語る17才で出演した『寺内貫太郎一家』の思い出 その魅力を秘蔵グラビアで振り返る

愛らしい歌声と微笑みでお茶の間を魅了した浅田美代子

愛らしい歌声と微笑みでお茶の間を魅了した浅田美代子(C)近代映画社

 ドラマデビューした『時間ですよ』や、劇中歌『赤い風船』で一躍人気を集めた浅田美代子。中でも1974年開始の国民的ドラマ『寺内貫太郎一家』のお手伝い・ミヨコは当たり役で、愛らしい歌声と微笑みでお茶の間を魅了した。共演者の中で最年少の17歳だった彼女は、先輩からの愛ある指導で成長できたと話す。

「31歳の樹木希林さんがまつ毛を短くしたり、髪を部分的に白くしたりして“白髪交じりのおばあちゃん”に徹した姿には、圧倒されました。希林さんや左とん平さんには、『素の反応が面白い』と、本番中に台本にない動きやセリフで驚かされることなど日常茶飯事。対応するのが大変でしたが、ここで鍛えられたことで後に『釣りバカ日誌』で共演する西田敏行さんや三國連太郎さんが連発するアドリブも平気でした(笑)。俳優として大きな財産になったと感謝しています。

 シリーズが終わった後も皆仲が良くて、ずっと交流が続きました。加藤治子さんと希林さんと3人で伊豆の温泉に遊びに行ったこともありました。なかでも、特に希林さんとは、あの方が生前に購入した墓を一緒に見に行くほどの仲でした。バリにあった西城秀樹さんの別荘を二人で見に行ったこともあるんですよ(笑)。『普通でいなさい』『何でも面白がってやりなさい』が“ばぁば”の口癖。今もその教えが私の胸に息づいています」(浅田)

三浦透子が語る浅田の魅力

 今の浅田は、共演者からどう評価されているのか。映画『とべない風船』(2023年)で浅田と共演した三浦透子は、女優としての浅田の魅力をこう語った。

「浅田さんは幼い頃から映画やバラエティ番組などで拝見していました。『とべない風船』で初めて共演した時に驚いたのは、独特の空気感です。大先輩を前に緊張していた私を『方言、難しいのよね』と、同じ目線に立った言葉で安心させてくれました。

 エキストラの人とも分け隔てなくお話しされる様子を見て、人柄と芝居が滑らかに繋がっていると感じました。自分のペースを持ち、環境の変化に惑わされないところもとても素敵で、私もそんな女優になりたいと思っています」(三浦)

 

■「浅田美代子 50th Anniversary ~清水ミッちゃん頼みの50周年」
2月15日(木)19時開演
I’M A SHOW(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン別館7F)
※全席指定 1万1000円(1ドリンク付き)

取材・文/小野雅彦

※週刊ポスト2024年2月2日号

関連記事

トピックス

タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《虫のようなものがチャーシューの上を…動画投稿で物議》人気ラーメンチェーン店「来来亭」で異物混入疑惑が浮上【事実確認への同社回答】
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》王貞治氏・金田正一氏との「ONK座談会」を再録 金田氏と対戦したプロデビュー戦を振り返る「本当は5打席5三振なんです」
週刊ポスト
打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト