厚生労働省によると、日本人の一般成人の30~40%が何らかの不眠症状を抱えているとされる。原因はストレスや生活リズムの乱れ、カフェインなどの刺激物の摂取などさまざまで、症状は加齢とともに増加するという。
また、大きな災害があったあとには不眠症の人が一過性に増えるとされている。元日に発生した令和6年能登半島地震をはじめ、痛ましい災害や事故、事件が相次ぐ昨今、いつもはよく眠れている人のなかにも、不眠症状や睡眠の質の低下を感じている人もいるだろう。
眠りの質を高めるには、睡眠前にできるだけリラックスして過ごし、副交感神経を優位にするのが効果的ということはよく知られている。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、ヨガや軽いストレッチをする、など。こうした対処法で不眠を改善できた人がいる一方、「寝る前のスマホ」をなかなかやめられないという人も多い。
今回紹介するのはそんな「寝床でスマホ」派にもおすすめの、たった1分でできるお手軽な方法だ。教えてくれたのは、話題の書籍『心が整うマインドフルネス入門』の著者で、これまで30年以上にわたり世界20カ国以上で指導してきたネパール出身の瞑想家、ニーマル・ラージ・ギャワリ氏。現在は広尾の瞑想スタジオ「suwaru(スワル)」で瞑想やヨガを教えているが、スタジオに通う著名な俳優やモデル、一流企業のトップたちも、この方法を暮らしに取り入れているという。