スポーツ

北青鵬“疑惑の休場”騒動 元横綱・白鵬の宮城野部屋めぐりコンプライアンス委員会が調査に動いたのか 相撲協会の回答は

初場所を途中休場した北青鵬(左)と師匠の宮城野親方(右)に注目が集まっている(写真は2023年2月、新入幕を果たした際の様子。時事通信フォト)

初場所を途中休場した北青鵬(左)と師匠の宮城野親方(右)に注目が集まっている(写真は2023年2月、新入幕を果たした際の様子。時事通信フォト)

 元横綱・白鵬が師匠を務める宮城野部屋周辺が騒がしくなっている。部屋唯一の幕内力士・北青鵬(22)の初場所での休場をめぐる騒ぎに関係者の注目が集まっているのだ。

 北青鵬は初場所5日目(1月17日)、2分を超える長い相撲の末に湘南乃海から右下手投げで白星をあげたが、翌日から休場してしまった。その後、師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)が相撲協会に提出した診断書には「右膝半月板損傷で2月5日手術加療を予定。4週間のリハビリテーション加療を要する」とあった。

 休場が決まった後、宮城野親方は「もともと(右膝に)爆弾を持っていたからね」と説明しつつ、「これで本人も師匠の言っていることを理解してやってくれるんじゃないか」と不可解にも聞こえるコメントを残し、「再出場はない」と早々に公言。5日目の取組後の北青鵬がとくに痛がる素振りを見せていなかったことも含め、不自然に見える経過だった。

 ある協会関係者は「北青鵬の初場所の休場をめぐり弁護士らで構成される相撲協会のコンプライアンス委員会が動いているようだ」と話す。どういうことなのか。

 北青龍はモンゴル生まれだが、1部屋につき1人しか認められない「外国出身力士枠」の制約を受けない。母の語学留学のために5歳で来日し、10年以上の日本在住歴があるからだ。6歳の時に札幌巡業で白鵬と出会って相撲を始め、その紹介で中学から鳥取に相撲留学。高校は鳥取城北に進み、2020年3月に宮城野部屋に入門した。相撲担当記者が言う。

「宮城野親方は少年相撲大会の『白鵬杯』で将来有望なジュニアを囲い込んで弟子にする流れを構築しているが、それとは別にモンゴル出身の有望株に日本で中学、高校、大学を過ごさせ、外国出身力士枠に縛られずに入門させるルートを作ろうとしている。すでに数人が中学から相撲留学をしており、その第一号にあたるのが北青鵬。ただ、白鵬がずっと後ろ盾にいたような格好だから、入門前からかなり我の強い気質で心配されていたとも聞きます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン