タイムスリップ、テレパシー、幽霊などがテーマのファンタジー作品が豊富な2024年冬ドラマ。今回、女性セブンでは「本当に観たい面白いドラマ」を見つけるべく、独自のドラマランキングを緊急作成。あなたが春になるまで観続けたいグレイトなドラマを見つけてほしい。
《この作品には不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現をあえて使用して放送します》
番組冒頭にテロップが流れた直後、阿部サダヲ(53才)演じる主人公・小川市郎が、寝坊した高校生の娘・純子と大声でけんかを繰り広げる。
「おい! 起きろブス! 盛りのついたメスゴリラ!」
「うっせえなあ! クソじじい!」
「ブスのくせにいつまで寝てるんだよ!」
「うっせえなあ! クソチビ!」
ドラマの舞台は1986年の日本。のっけから“不適切”な言動を繰り返す主人公は、その後2024年にタイムスリップして、コンプライアンス全盛の令和の時代にセクハラ・パワハラ満載の昭和の価値観を持ち込み、大混乱を巻き起こす──。
『不適切にもほどがある!』が1月26日にスタートしたことで、ようやく出揃った1月クールの主要連続ドラマ。早くも視聴率や配信再生回数で明暗が分かれるなか、とにかく頑張っているのは“オヤジたち”だ。
不適切発言を連発する阿部を筆頭に、西島秀俊(52才)、木梨憲武(61才)、反町隆史(50才)など、50代以上の中年男性の躍動が目立つ。
放送コラムニストの高堀冬彦さんが語る。
「今シーズンの特徴は、家族愛を描いたホームドラマが豊富なことです。なかでもお父さんと娘の関係性を描こうとする作品が多い。
少し前までは『VIVANT』(TBS系)に代表されるようなアクションものやミステリー系のドラマが多かったので、その揺り戻しがきたのでしょう」
まだまだ視聴率をもとにドラマの善し悪しが語られることも少なくないが、実際には視聴率だけで人気をはかることは難しくなってきている。スマートフォンの動画配信サービスを利用する層が増えたことや、録画機器の機能向上などにより、数年前から視聴率と人気番組のかい離は起きており、ドラマももちろん例外ではない。いま、“本当に観たいドラマ”は何なのか──そう考えた本誌『女性セブン』は、毎週750番組以上の見逃し配信を行う国内最大規模の無料動画配信サイト「TVer」に注目。1月28日〜2月5日の1日2回、再生回数によって順位が決まるTVerの「ドラマランキング」をチェックし、1位30点、2位27点と3点刻みでポイントを加算した。これに識者の評価によるポイントを加え、視聴回数が多く、かつプロの厳しい“目”も加わった独自のドラマランキングを作成した。
今回、調査したのは全16ドラマ。その中で上位となる8位から順に見てみよう。
【ランキング作成のルール】
・1月28日~2月5日まで、1日2回(10時と18時)TVerの「ドラマランキング」をチェック。1~10位までに、それぞれ1位30点、2位27点…9位6点、10位3点のポイントを加算。※過去に放送されたドラマの再放送は除く。
・取材した識者にも1~3位を決めてもらい、それぞれ1位100点、2位90点、3位80点を加算。逆に、識者が「ワースト」に選んだドラマは50点の減点。
・TVerでのポイントと識者によるポイントを合算してランキングを作成。なお、ランキング作成にあたっては、プライム帯(19~23時)に放送されているドラマを抽出。