芸能

市川猿之助、“つきっきりで身の回りの世話をしていた弟子”が役者を廃業していた 裏方に回って引き続きバックアップ

猿之助

猿之助の弟子が役者を廃業(時事通信フォト)

 新橋演舞場(東京・中央区)で上演中のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』(3月20日まで)の主演・市川團子(20才)が、体調不良を理由に2月9日から数日間、休演した。4日の初日から間を置かない人気役者の不在に、歌舞伎ファンの落胆は大きかった。

 昨年11月、両親への自殺ほう助の罪で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けて以降も、表舞台から距離を置く市川猿之助(48才)の姿を、團子に重ねようとした人も多かっただろう。

 1月28日に開催された、二代目市川猿翁さんと四代目市川段四郎さんを「偲ぶ会」で、市川中車(香川照之、58才)はこう語った。

「父(猿翁さん)から四代目(猿之助)に伝わったことを、團子に役者として伝えていく作業を(猿之助に)していただいています」

 スーパー歌舞伎は、猿翁さんが立ち上げ、猿之助が発展させた人気のシリーズだ。それだけに、猿之助の薫陶を受けた團子がどのような「ヤマトタケル像」を見せるか、期待する声も大きかった。

 一方、猿之助は公判中から「許されるのであれば歌舞伎の世界に戻り、歌舞伎で償っていきたい」という希望を明かしていたが、それを後押しするような変化が、猿之助の周囲で起きていた。

「猿之助さんと同世代の澤瀉屋一門にいるAさんが、1月末日付で役者を“廃業”したんです」(歌舞伎関係者)

 Aさんはいまから10年ほど前に猿之助の直系の弟子になった役者だ。歌舞伎はもちろん、猿之助の自主公演にも出演。有名な劇団から歌舞伎役者に鞍替えした珍しい経歴の持ち主で、演技には一定の評価を得ていた。

「ですが、昨年5月に猿之助さんが事件を起こして以降、舞台に立っていません。

 猿之助さんが保釈されて8月に都内の自宅に戻ってからは、Aさんがつきっきりで身の回りの世話をしていました」(公演関係者)

 たしかに、都内の大学病院への通院時や、猿之助が自転車で近所に出かけるときも行動をともにしていた。

「“廃業”といっても、歌舞伎の世界と完全に決別するわけではなく、裏方に回って、引き続き猿之助さんをバックアップしていくようです。

 一蓮托生ということか……ただ、才能あふれたAさんが事件を契機に舞台を離れなければならなくなったことには、複雑に思う歌舞伎関係者は多い」(前出・歌舞伎関係者)

 猿之助事件の余波はまだ収まらない。

※女性セブン2024年2月29日・3月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
男が立てこもっていたアパート
《船橋立てこもり》「長い髪に無精ヒゲの男が…」事件現場アパートに住む住人が語った“緊迫の瞬間”「すぐ家から出て!」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン