ミュージシャンで俳優のピエール瀧(56才)が2月19日、主演映画『水平線』の完成披露舞台挨拶に登場。同日には俳優の伊勢谷友介(47才)が、都内で行われた映画『ペナルティループ』の完成披露上映会に登壇し、違法薬物で逮捕された2人の俳優が奇しくも同じ日に公の場に姿を現した。
瀧が逮捕されたのは2019年3月。容疑はコカインの使用で、同年6月に懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。一方、伊勢谷が逮捕されたのは2020年9月で、大麻の所持容疑で逮捕され、同年12月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。瀧は2021年に映画『ゾッキ』で仕事復帰を果たしているが、今作は復帰後初の主演で、取材陣の前に登場するのは保釈されて以来初。伊勢谷は俳優復帰後初の表舞台への登場だった。
「瀧は逮捕前、俳優、ミュージシャン、タレントとして超売れっ子だったため、逮捕の影響は甚大でした。冠番組が消えたのはもちろん、レギュラー番組、ラジオ、CM、映画、音楽活動などあらゆる方面に被害は広がり、損害賠償額は5億円とも10億円とも言われています。一方の伊勢谷も複数の撮影済みの作品があり、お蔵入りが懸念されましたが、こちらは公開されました。
2人にとって不幸中の幸いだったのは、謹慎期間がコロナによる自粛期間に丸かぶりだったこと。この間、あらゆるエンタメ活動は休止状態で、どのみち俳優やミュージシャンとして精力的に活動することは難しかったので、冷却期間を設けるにはもってこいでした」(エンタメ誌記者)
そして、しばしの“潜伏期間”を経て復帰した2人だが、ネットには、
「薬物事犯には芸能界は寛容だよね」
「これでは、芸能界に蔓延している薬物の使用者は減らないのでは」
「やはり、芸能人は特別扱いなんだな…と思うばかりですね」
など、芸能界の特殊性を指摘する声が次々と登場。
「自分を律して頑張って下さい」
「反省してやり直そうとしているなら応援したいと思います」
「せっかく手に入れた再出発のチャンスをどうか手放す様な事はしないで欲しい」
といった芸能人寄りのコメントもあるが、2人が再びスポットライトを浴びることに違和感を覚えたネットユーザーは少なくない。こういったネガティブな反応は、瀧や伊勢谷を起用した関係者も予想していたはずで、それでも声を掛けたのは話題性や俳優としての資質の高さなどもあると見られるが、今後の2人の見通しが明るいかといえば、それはまた別の話だ。