数多のスターアナを輩出してきたフジテレビ。なかでも看板である朝の情報番組『めざましテレビ』は4月1日で30周年。同番組は八木亜希子アナや小島奈津子アナなど、人気女性アナがメインキャスターを務めてきた。40歳以上の男性500人にフジの「歴代最高の女性アナ」を決めるアンケートをとると、めざましキャスターをはじめ昭和・平成のレジェンドアナたちが名を連ねた。その結果をうけて、フジテレビと縁が深い山田美保子氏、山中秀樹氏、森脇健児氏の3人が、番組の思い出について語り合った。
山田:『めざましテレビ』が放送30周年を迎えますが、今回集計した500人アンケートの結果を集計すると、トップ3に高島彩アナ(1位)、加藤綾子アナ(2位)、八木亜希子アナ(3位)が入りましたね。奇しくも全員『めざましテレビ』のメインキャスターです。
山中:『めざまし~』はNHK出身の大塚範一アナを引っ張ってきて、八木アナとのコンビでスタートしたのが1994年。当時は日本テレビの『ズームイン!!朝!』が強くて、視聴率は2%くらいしかありませんでした。
森脇:僕は2年目くらいにレギュラーで中継を担当させてもらいましたけど、「視聴率悪いんで」と説明されました(笑)。だけど、どんどん手応えがよくなっていくのを感じましたね。中継先の視聴者さんに「めざましの森脇だ!」なんて言われることもあってね。八木さんとは『プロ野球ニュース』でもご一緒しましたが、アイドルにも勝るとも劣らない華やかさがありました。
山中:私がフジテレビで25年間アナウンサーとして活動してきたなかでも、入社面接での八木アナの印象は強烈でした。リクルートスーツなんてない時代で、彼女に着てきた服装のことを尋ねると『このワンピース、母の手作りなんです』って言うから、役員のおじさん連中はキュンとなっちゃった(笑)。
山田:八木アナや有賀さつきアナ(4位)、河野景子アナ(18位)の“花の3人娘”の頃から、他局も採用の仕方を変えて、華のある人を採るようになったとか。アンケートで1位だった高島アナはどうでしたか?
山中:彼女はまさに別格中の別格。新人研修はデスククラスが持ち回りで担当するんですが、戻ってくると必ず「あの高島彩って何者だ?」っていう話になる。僕も「これは活躍するな」と思いましたね。ニュース原稿を秒数に合わせて削って読む能力も秀でていました。
山田:加藤アナも、民放キー局の内定をすべて貰って、入社前から「スーパー綾子」と呼ばれていた逸材。“お笑い怪獣”明石家さんまさんにも認められた。
森脇:バラエティ番組に出演すると、さんまさんの隣に八木アナがいたり、有賀アナがいたりして、僕ら若手を絶妙な距離感でアシストしてくれた。それで彼女たち自身もどんどん腕を磨いていったように思います。