日常生活における潜在的な不便を解決する製品を生み出している家電メーカー「シー・シー・ピー」が小型の衣類乾燥機を発売した。急ぎで乾かしたい洗濯物や、外干しに抵抗感がある下着などの乾燥、ふわふわに仕上げたい小物の乾燥に適した優れものだ。
衣類乾燥機といえばドラム式洗濯機や縦型洗濯乾燥機が思い浮かぶが、それらは場所の確保が必要だ。その点、本製品は設置工事や排水口の確保が不要。コンセントがあれば家中どこにでも置ける“レイアウトフリー”の乾燥機だ。
「乾燥容量は約2.5kg。女性用Tシャツなら約8枚、ワイシャツなら約6枚、バスタオルであれば約4枚を一度に乾かせます」(同社広報担当の早崎希代子さん・以下同)
モードは8つ。洗濯量に合わせて時間を自動で判断する「おまかせ」、普段使いの「標準」、時間を自分で設定する「お好み」、少量を短時間で乾かす「クイック」、デリケート素材に適した「ソフト」、靴用の専用棚を使う「くつ」、ほかに「除菌」「送風」から選べる。
どのモードも運転中はUV(紫外線)が照射され、除菌率・ダニ低減率は99%以上(除菌試験は日本微生物クリニック、ダニ除去試験は愛研にて「おまかせモード」で実施)。ちなみにドラム槽は、衛生面および耐久性に優れたステンレス槽を採用している。
乾燥温度はモードによって45〜60℃と低めに設定されているので、生地を傷めにくい。また、乾燥時は45秒ごとにドラム槽が回転・反転を繰り返すので、衣類が絡まりにくく、乾燥ムラやしわを軽減。暖かな空気を含み、ふんわりとやわらかく仕上がるのも心地よい。
本体サイズはコンパクトだが、衣類の投入口は約30cmの大口径。ストレスなく洗濯物の出し入れができる。
デザインにもこだわった。
「インテリアになじむ丸くかわいらしい外観は、脱衣所や洗面所だけでなく、リビングや寝室、出窓、踊り場など、置き場所を問わず調和します」
リビングや寝室で使用する場合、運転音が気になりそうだが──。
「『静かな事務所の中』程度の音とされる54dbです。本体は直置きでなく、脚で支えているため、振動も軽減されています」
付属の背面ダクトを取り付ければ排気が上方に流れ、壁紙を湿気から守ってくれる。消費電力は720W。1日4時間使用しても100円程度で済むので経済的だ。
花粉に悩まされるこの季節、屋内で手軽に衣類を乾燥できる本製品が実に重宝しそうだ。
商品DATA
『レイアウトフリー衣類乾燥機』/5万9800円/シー・シー・ピー
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2024年2月29日・3月7日号