「2月12日に地元出身の力士・熱海富士関の激励パーティーにいらっしゃっていました。紫のお着物をビシッと着こなすお姿がとってもおきれいで、さすが大女優という雰囲気でした。お食事もたくさん召し上がっていてお元気そうだったのに、あれからたった8日……本当に信じられません」(同席した後援会関係者)
2月20日、女優の山本陽子さん(享年81)が急性心不全のため亡くなった。
「山本さんの甥で、事務所の代表を務める日塔謙太郎氏が公表したところによれば、山本さんは亡くなる数時間前まで日塔氏と行動を共にしており、ひとりで帰宅直後に心不全を起こして帰らぬ人となったそうです。突然の訃報に周囲も驚いていました」(芸能関係者)
2日には、若かりし頃に映画で共演した俳優の高橋英樹(80才)と『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演。3日には自宅がある熱海市の神社で節分の豆まきに参加するなど、最後まで精力的に仕事をこなしていたという。山本さんが晩年を過ごした海辺の街、静岡県・熱海市に移住したのは約10年前、70才のときだった。
「都内の自宅を引き払い、もともと別荘として保有していたマンションを終の棲家に定めて移住することを決意したそうです。春は桜、秋は紅葉の美しい景色が広がり、四季折々の自然を感じられる家の風景を山本さんはとても気に入っていました」(山本さんの知人)
日課のウオーキングで足腰を鍛え、近所づきあいにも積極的だった。
「マンションのほかの住人とも親しくしていて、ともに野菜づくりに励んだり、その野菜で手料理を振る舞ったりしていました。会食の予定がないときには3食しっかり自炊をしていたといいます。若い頃に本格的に料理を習ったことがあり、腕前も確かでした」(前出・山本さんの知人)
大雑把な性格を自称していたが、実際の山本さんは几帳面できれい好き。自宅もきちんと整頓され、収納にも工夫をこらしていた。
「引っ越しにあたって持ち物をだいぶ手放したそうですが、衣装やゴルフ道具、過去の出演作が録画されたVHSのビデオテープを大量にお持ちでした。思いたったら夜中でも模様替えをするほどのバイタリティーの持ち主で、たんすの移動もコツを掴めばひとりでできると話していました」(前出・山本さんの知人)
美容、そして健康への意識も高かったという。