昨年7月期に放送され、考察ブームを巻き起こして大ヒットした日曜劇場『VIVANT』(TBS系)が、海外展開で大苦戦しているという。ドラマ批評連載を持ち、年間約100本のドラマコラムを執筆しているコラムニストの堺屋大地氏が、その原因を分析する。
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主演を堺雅人が務め、脇を阿部寛、役所広司、二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也といった豪華キャストで固めて昨夏の話題をかっさらっていた『VIVANT』。“自衛隊の影の諜報部隊”と呼ばれる「別班(べっぱん)」の活躍を描いた壮大なアドベンチャーストーリーだ。
そんな日本製ドラマとしては異例のスケールで制作された作品が、昨年12月から満を持しての世界進出としてNetflixで配信され、期待を寄せるファンも多かったのだが……フタを開けてみると不発のようだ。
190以上の国と地域で配信開始されたものの、日本以外でトップ10入りしたのは台湾のみで、それも翌週にはすぐ圏外となってしまっていたのだ。
海外の映画ファンからすれば斬新性が薄い
実業家・ひろゆき氏は2月17日、この結果を報じた「デイリー新潮」のリンクを付けたうえで、X(旧Twitter)に原因を分析する次のポストを投稿。
《VIVANTで外国人が感じるだろう点。
・砂丘は他国では結構あるので驚かない
・中央アジアの社長が日本人顔で日本語喋る違和感
・高額でも誤送金は「会社辞めれば良くね?」で命を賭ける理由がわからない。
・砂漠の小屋の唐突なスタジオ撮影感
日本人向けだから仕方ないか。。》
『VIVANT』が海外ウケしなかった理由は複数あると考えられ、たしかにひろゆき氏が指摘した内容も要因として考えられるが、筆者が思う最大の原因は別にある。