「冷たい雨が降る厳しい寒さの中、誕生日にこのように来ていただき、皆さんから祝っていただくことを誠にありがたく思います。先月発生した能登半島地震によって亡くなられた方々に、改めて哀悼の意を表するとともに、御遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします。(中略)皆さんの健康と幸せを祈ります」
あいにくの雨を吹き飛ばすかのような、皇族方の笑顔と天皇陛下のお言葉が、見る人の表情をも晴れ晴れとさせていた。
2月23日、皇居で天皇誕生日の一般参賀が行われた。今年は4年ぶりに参賀者を絞る抽選がない形での実施。長和殿のベランダに並ばれた天皇皇后両陛下や皇族方をひと目見ようと、1回の参賀に1万人近くの人が集まった。
「この冬も、大雪や厳しい寒さで苦労された方も多いことと思います。皆さん一人一人にとって、穏やかな春となるよう祈っております」
皇族方の笑顔とともに、穏やかな春が始まりそうだ。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2024年3月14日号