1980年代のフジテレビ「花の3人娘」から端を発した“女性アナブーム”。そのピークが田中みな実や加藤綾子の世代だ。女性アナ評論家の丸山大次郎氏は彼女たちをスター揃いの世代と語る。
「逸材が勢揃いの世代です。TBSでは青木裕子、田中みな実が台頭しました。そんな田中は大学の先輩である小川彩佳に憧れてアナを志望したそうです」(丸山氏)
田中みな実とは対照的に、同期の江藤愛は局に残り、バラエティから報道まで幅広く活躍する。
「実は元々江藤も田中も元・準ミス青学で経歴は変わりないんです。田中がぶりっ子キャラでアイドル的人気を誇る一方で、江藤は番組を欠席するアナの代打で結果を残し、縁の下の力持ちとして躍進しました」(同)
1997年に早稲田大学を卒業し、『ZIP!』『ザ!世界仰天ニュース』などを担当した元・日本テレビの馬場典子(49)は、大学時代についてこう話す。
「指定校推薦で入学したので、母校の後輩に迷惑をかけないことで頭がいっぱいでした。講義は真面目に出席していましたし、大学生らしい遊びはあまりできなかったんです。ある苦手な講義があって、友人から『良いノートのコピーがあるよ』と言われて、そのコピーをもらったら、限りなくインクが薄くなった私のノートのコピーで『そんなことあるかい!』って突っ込んだことも良い思い出ですね(笑)」
一方、2000年にフェリス大学を卒業し、『やじうまプラス』などを担当した元・テレビ朝日の石井希和(46)は、大学時代の思い出をこう語る。
「大学では言語学を専攻していて、卒論は『落語のマクラ』について書きました。貸与型の奨学金で通っていたので、サークルには入らずアルバイトと大学の講義ばかりの地味な学生でした。アルバイトは塾の講師とファッションデザイナーの中野裕通さんのもとでフィッティングモデルをしていました。当時の自分に一言伝えられるなら『全ては自分次第! 案ずるより産むが易し!」
(文中敬称略)
写真/ロケットパンチ
※週刊ポスト2024年3月8・15日号