今シーズンから人気球団のドジャースに移籍し、これまで以上に注目度が高まる大谷翔平(29才)。どうにかして“生で見たい”と思う人も多いだろう。作家でスポーツライターの小林信也さんが、試合以外の貴重な姿が見られる“穴場”としてすすめるのは「キャンプ地」だ。オープン戦は指定席が必要だが、練習時は全席自由席で、選手との距離も近く、出待ちをするなかでサインをもらえる幸運に巡り合うこともある。
「いまドジャースはアリゾナでキャンプをしていますが、スタンドが開放されて一般ファンも基本無料で入れるはずなので、生の大谷を見たければ狙い目です。シーズン前のオープン戦もチケットは安めですが、大谷が出場せず“空振り”に終わるリスクは充分ある。生の空気感を味わえるので、キャンプをメインにするのではなく旅行の際に足を向けるのはありでしょう」(小林さん)
本拠地ロサンゼルスの街中で出会えるチャンスはあるのだろうか。在米スポーツライターの梅田香子さんが言う。
「野球一筋の大谷選手はほとんど外出せず、食事もデリバリーや自炊がメインのため、街中で巡り合うのはかなり難しいと思います。ただ、エンゼルス時代から大谷選手は球場に入る際、『ブルーボトルコーヒー』を手にしていることが多かった。同店は西海岸発祥のセレブ向けコーヒーチェーン店で、丁寧にドリップしておいしいと評判です」(梅田さん)
球場近くで“大谷ご用達”を楽しむのもいいだろう。本人と遭遇するのが難しくても、ゆかりの地を堪能し、軌跡を辿ることもファンの醍醐味だ。大谷や現地の情報をYouTubeチャンネル「ゆたちゃんねる」で発信するロサンゼルス在住のゆたさんが、観光に訪れた日本のファンたちをガイドする定番スポットは「大谷の壁画」だそう。
「ドジャース移籍後、現地のアーティストが大きな壁に大谷選手の絵を描いたことでファンの聖地になりました。壁画は現在、ダウンタウンとハモサビーチの2か所にありますが、ダウンタウンは治安が悪いので、ハモサビーチの方をおすすめします。
また、エンゼルス時代の大谷選手に食事を届けていた日本人シェフがいる『Sushi Koto(鮨処 古都)』に行くファンも多い。大谷選手の来店を記念して考案されたロブスターやお刺し身がてんこ盛りの『大谷丼』というメニューが人気です」(ゆたさん)
ほかにも、“同期”としてドジャースに入団した山本由伸(25才)と食事をした高級日本食レストラン「Matsuhisa」や報道陣から「好きなアメリカンフードは?」と聞かれた際に名前を挙げ、現地スタッフたちから絶大な支持を得たカリフォルニアのソウルフード「In-N-Out BURGER」など「大谷メシ」スポットが多数。時間の許す限り足を延ばしてみてほしい。