2月29日(日本時間)に結婚を電撃発表したドジャースの大谷翔平(29)。報道陣の取材に対し、相手の日本人女性について「出会いは3~4年前」「短いスパンで何回かたまたま会った」「全体的な雰囲気が合っている。一緒にいて楽しいしずっと一緒にいることを想像できた」と明かした。
結婚が発表された当日は祝福の声とともに、「そういった関係の女性がいることにまったく気づかなかった!」「お相手の女性が羨ましすぎる」「大谷翔平ロス」などという声がネット上で溢れ、今朝のワイドショーも大谷の結婚報道一色となった。
世界中を驚かせる発表が“追い風”となっているのが岸田文雄・首相だという。大手紙政治部記者が言う。
「大谷選手の結婚報道により、2月29日、3月1日に開催された裏金問題を巡る政倫審(政治倫理審査会)の話題がかき消されました。もともと政倫審は、出席する予定だった議員が出席しないと言い出したり、メディア完全非公開を主張する議員がいたりと、自民党内でも大揉めしていた。
そこで裏金議員らを引っ張り出すために岸田首相が自ら公開の場への出席を決め、それによって安倍派幹部らが渋々公開の政倫審での弁明を受け入れるというかたちになった。初めはそんな首相の決意を評価する声もありましたが、当日になってみると結局、従来の説明を繰り返すばかりで、実態解明にはほど遠い結果となった。『何のためにテレビ公開したのか』『これだったら首相が出てくる意味がない』などと批判が起きていた。
大谷選手が結婚を発表したのは、そんな政倫審の初日の夕方。本来なら夕方から夜、翌朝にかけて政倫審の内容を追及するニュースがどんどん流れていたはずが、結婚発表後はネットニュースもワイドショーも大谷一色になった。岸田首相は胸をなで下ろしたに違いありません」
しかも、岸田首相の“大谷頼み”はこの一件だけではないようだ。別の政治部記者は、いま永田町の水面下で取り沙汰されている「岸田首相訪韓説」についてこう話した。
「昨年末のタイミングで、韓国大統領サイドから非公式に岸田首相の訪韓が打診されていたといいます。岸田首相は昨年5月に訪韓して尹錫悦大統領と会談し、12年ぶりにシャトル外交を再開。同8月の日米韓首脳会談、11月の日韓首脳会談を通じて信頼関係を深めてきた。さらなる日韓関係改善を目指し、今回尹大統領側から3月中旬の訪韓の打診があったそうです。
その日程は3月18~20日にソウルで開かれる民主主義サミットに合わせたものとなる可能性があるのですが、ちょうど3月20~21日にはソウル市内の球場で大谷選手が所属するドジャースとパドレスの開幕戦が行なわれる。そこで開幕戦を尹大統領とサプライズ観戦して、大谷人気に便乗して日韓の友好関係を演出しようとしているというのです」
内政がボロボロなだけに、外交で支持率回復を狙っているのかもしれないが、それは他人頼みではなく、自力でやるべき話だろう。