「あの好青年がこんなクズ男になるなんて……」「美男のベッドシーンなのに笑いしか出ない!」──。全国の女性たちが“黄色い悲鳴”を上げるのはかつて“日本一かわいいイケメン”として名をはせた男の怪演ぶり。小池徹平は、いつからこうなったのか。
初回の見逃し配信再生数がテレビ朝日の歴代全番組史上トップに躍り出たと思えば、TVer(見逃し無料配信動画サービス)の総再生回数も2000万回超えに──伊藤淳史(40才)が演じる“妻の不倫を目撃したサレ夫”・渉があえて離婚せず娘の親権を勝ち取るために奮闘する姿を描いたブラックコメディー『離婚しない男 ─サレ夫と悪嫁の騙し愛─』(テレビ朝日系)が驚異の記録を更新し話題になっている。
放送後はSNSでドラマの内容がトレンド入りするなど“バズり”の勢いは回を追うごとに加速中。
「地上波でこれまで見たことのないものを作って、バズらせたいと思ったんです。肩が壊れるかもしれないくらい“フルスイング”で取り組んだから、たくさんの人に楽しんでもらえてありがたい限りです」
同作を“地上波連ドラ最後の脚本作品”と位置づけている放送作家の鈴木おさむさん(51才)がこう語る通り“鈴木おさむワールド”全開の衝撃的なせりふの応酬や、不倫妻・綾香にキャスティングされた篠田麻里子(37才)の体当たり演技など、バズりの理由はいくつもあるが、なかでも注目されているのが小池徹平(38才)演じる「間男」マサトの“クズっぷり”。
綾香と関係を持ちながらわざと夫婦の住むマンションの隣に越してきて昼間から情事を重ね、口から出てくるのは「どこにキスしてほしい? 上か下か?」「綾香汁の味がする」と放送コードすれすれの大胆な言葉攻め──コラムニストのペリー荻野さんもそんなマサトに翻弄されているひとりだという。
「画面に向かって『イッツショータイム』と大見得を切って“嫌な男”を全力で演じている姿には惹きつけられざるを得ません。不倫相手の綾香はもちろん、夫の渉すらも惑わせるアクが強すぎる魅力がある。
髪を染めたり服装を奇抜にして外見やイメージを変えてヒール役に挑む俳優も多い中、あの“正統派イケメン”の見た目のままであんなにも嫌〜な役ができるのは演技力の賜物。『WaT』としてアイドル的な人気を誇っていた小池くんが……と感慨深い気持ちにもなってしまいますね(笑い)」