日本人女性との結婚を発表したドジャースの大谷翔平(29)。3、4年前に出会い、昨年に婚約したことを告白したが、誰にとってもサプライズな結婚報告だった。チームメイトやデーブ・ロバーツ監督までもが寝耳に水の反応をしているが、大谷の日本ハム時代を知る人たちからも驚きの声が聞こえてきた。
大谷が日本ハムに1位指名された2012年のドラフトで、5位指名されたのが新垣勇人氏だった。大谷と同じ投手だが、大学、社会人を経て入団したために12球団最年長の27歳で入団。18歳の高卒ルーキー・大谷より9歳年上だった。大谷の結婚について新垣氏はこう語る。
「全然知りませんでした。びっくりしましたね。女性の影もないし、好きなタレントや女性の好みも聞いたことがないので、結婚に興味がないのかなと思っていました。24時間、常に頭の中は野球のことでしたからね」
こう驚く理由は、9歳も年下だった大谷の野球への決意を日ハム時代に聞き、舌を巻いていたからだ。
「もちろん技術やポテンシャルもあったんですが、野球に対する考え方、思い、決意が違う。それが自然体というのがまた凄いですよね。そこの部分はとんでもないなというのは感じました。1年間だけ寮で一緒でしたが、寮にあるウエイトトレーニングルームによくいましたね。ボクもたまに顔を出しましたが、行くと基本的に翔平がいる。そこでトレーンングを楽しそうにやっている。すべてが野球のため。目標がはっきりしているように感じました」(新垣氏)
今回の結婚を同期や元同僚ですら知らなかったことについては、「日本ハム時代と変わらないですね」として、こう続けた。
「当時も翔平のことは何もわからなかった。ただ、“翔平にとって野球がすべて”ということも、チームメイトが勝手に思っていただけかもしれないですね。彼の頭の中には、野球以外にも色んなものがあるんだということがわかってよかったです。でも、マジでうれしかった。これでより野球に集中できて、さらにいい結果を残すんじゃないかと思う」