横一列に手をつないで歩くその家族の姿に、道行く人は視線を注がずにはいられないようだった。春ののどかさが感じられた3月初旬。都心の複合施設に、一組の家族の姿があった。ハシャいだ様子で周りを駆け回る子供たちを、微笑みながら見守っていたのは、堺雅人(50才)と菅野美穂(46才)夫妻だ。
「おふたりともマスクを着けていましたが、一目でわかりました。家族全員がブラックを基調としたコーディネートでしたが、いまをときめくスター夫婦ですからね。驚いて振り返る人もいました」(居合わせた人)
この日、堺と菅野が一家揃って訪れたのは映画館だった。
「ご家族で3月1日に公開されたばかりの『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』を鑑賞されたようです」(前出・居合わせた人)
今作は「映画ドラえもん」シリーズの43作目。春休みシーズンで、さらに公開されたばかりとあってか、映画館には子連れのファミリーが押し寄せるなか、多忙な堺と菅野が映画館に足を運んだのには、ある理由があった。
「堺さんは子供の頃から『ドラえもん』のコミックを繰り返し読んでいたほど作品の大ファン。2020年には『ソフトバンク』のCMで『45才の野比のび太』を演じ、“こんな日が来るなんて”と感動していました。自分が幼い頃に感じた気持ちを子供にも味わってほしかったのでしょう」(芸能関係者)
一方、菅野は、今回の『ドラえもん』でゲスト声優を務める芳根京子(27才)とは、連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016年・NHK)で親子役を演じて以来、親交が深い。夫婦とも『ドラえもん』作品への思い入れが人一倍強かったというわけだ。
堺といえば、「マクドナルド」のCMでハンバーガーを片手にノリノリで踊り出したかと思えば、「オープンハウス」のCMではマイホームを守るために、巨人化して怪獣との戦いに挑むなど、人気CMでさまざまな表情を見せている。
「2月には本木雅弘さん(58才)からサントリーの『伊右衛門』のイメージキャラクターを引き継ぎ、連日テレビを賑やかしています」(テレビ局関係者)