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《赤ユニフォームならもっとフィーバー?》大谷翔平結婚と裏金問題の政倫審、心理士が注目した「青」の効果

ドジャースは青、エンゼルスは赤のユニフォーム。オープン戦の試合前、エンゼルスのローガン・オハッピー(右)と再会を喜ぶドジャースの大谷翔平(時事通信フォト)

ドジャースは青、エンゼルスは赤のユニフォーム。オープン戦の試合前、エンゼルスのローガン・オハッピー(右)と再会を喜ぶドジャースの大谷翔平(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップする連載。今回は、大谷翔平の結婚、政治倫理審査会に関連して「青」に注目してみた。

 * * *
 米メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29才)が突然、結婚を発表した2月29日。NEWSポストセブンの人気記事ランキングは大谷選手の記事で埋め尽くされた。上から下まで並んでいたのはドジャースのユニフォームを着た大谷選手の写真、画面はほぼ青一色だ。

 そのためか、ネットもメディアも世間もこの話題で盛り上がっているのに、ランキングを前になぜか気持ちはクールダウン。”青”という色の効果だと気が付いた。青は寒色系で気持ちを沈静させる色、人に冷たさを感じさせる色である。多くの人が青という色に対して同じように冷たく感じることを「固有感情」という。”寒い-暑い””重い-軽い”など知覚的な印象を与えるものだ。さらに色は人体にも影響を与える。青は血圧を低下させたり、脈拍を安定させることがわかっている。

 もし大谷選手がそのままエンゼルスに残留していたら、メディアにはエンゼルスのチームカラーの赤があふれていたはずだ。赤は人を興奮させる色で、血圧を上昇させ、脈拍を早める。赤ばかり目にすれば感情がどんどん盛り上がり、報道も今以上に過熱したかもしれない。大谷選手にとって青のユニフォームでの結婚発表はよきタイミングだったと思う。

 さてこちらも青一色。淡々とした冷めた印象だったのが2月29日と3月1日に行われた政治倫理審査会だ。出席したのは岸田文雄首相と安倍派の事務総長を務めた4人。謝罪する気ならグレーが定番だが、松野氏以外は濃紺系のスーツ。合わせたネクタイも全員が青系。岸田首相は紺色と白の斜めストライプのレジメンタルタイ。西村康稔・前経済産業相は明るい青の無地のネクタイ。松野博一・前官房長官は黒系のスーツに紺と青の細かな斜め柄のネクタイで、塩谷立・元文部科学相のネクタイも濃紺に青の細い線と幾何学模様が斜めに並んでいた。高木毅・前国会対策院長は濃紺に青と水色の細い斜めストライプのレジメンタルタイだ。

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