ドジャース・大谷翔平(29)が自身のインスタグラムで結婚を発表した。世界中で祝福の声があがるなか、大谷は新妻の詳細については伏せている。すべては、考え抜かれたシナリオ通りなのだという。【前後編の後編。前編から読む】
情報解禁のXデーは?
妻の素性を第三者に明かされるくらいなら、自ら公表することを選ぶ可能性もある。情報解禁にはどのようなシナリオが考えられるか。メジャーリーグ研究家の福島良一氏が語る。
「考えられるのは、7月のオールスターゲーム前日に行なわれる『レッドカーペットショー』です。選手の妻やパートナー、家族と歩くことが恒例になっています。今季、右肘の手術明けの大谷は打者に専念しますが、オールスター出場は有力。お披露目の場となる可能性は最も高いでしょうね」
大谷は情報をどう公にしていくか、様々な考えをめぐらせているとみられる。福島氏は、唐突に感じられた発表のタイミングについてこんな見方を披露する。
「大谷は1月28日、全米野球記者協会が主催する『アワード・ディナー』の晩餐会に出席し、約2分間のスピーチを英語で行なって賞賛を浴びましたが、この晩餐会も妻同伴での出席が恒例です。
晩餐会はMVPなど各賞の受賞者が参加するので、昨季ア・リーグMVPに輝いた大谷が、授賞式より前に結婚を発表していれば、妻同伴でないと不自然。そんな事情もあってあのタイミングで発表したという想像もできますね」
会見で大谷は「シーズン中より(シーズンに)入る前がベスト。書類も色々あったので、時期的にはもう少し早くしたかった」と明かしているが、福島氏はこう続ける。
「開幕すればファンの視線も野球に向きやすい。シーズン前に発表しておけば、あとは自然に奥さんが球場で観戦したり、オールスターで登場したりすれば、騒ぎも大きくなりすぎないで済むのではないか」