フジテレビは3月4日、東京・台場の同局で4月期改編説明会を行なった。注目を集めたのが、NHKを2月に退局した青井実アナ(43)が4月1日から同局の報道番組『Live News イット!』でメインキャスターを務めること。会見の場で編成局長は「報道番組なので、ジャーナリスティックな経験値も含め、それなりに総合力が必要になってくる」と起用理由について説明したが、船出を前にして“逆風”が吹き荒れているようだ。フジテレビ関係者が言う。
「『イット!』では3年半にわたって榎並大二郎アナ(38)が同期のカトパン(加藤綾子アナ、38)不在の番組を支えてきました。今回の改編ではほとんどの出演者が“残留”するのに対して、榎並アナは土曜の『すぽると!』に異動することになった。なぜNHKから来た人が彼を押し出す形でMCになるのかと疑問の声も上がっている」
過去の苦い記憶が……
青井アナは祖父が百貨店の丸井グループの創業者という御曹司で、妻はテレビ東京の相内優香アナ(38)。さらに兄の妻である義姉は元『NEWS ZERO』(日本テレビ系)キャスターの山岸舞彩さん(37)とまさに華麗なる一族だ。先の記者会見では青井アナについて「明るく爽やかで安定感を併せ持つ」と期待していたが、関係者が心配するのはこうした一族にまつわるトラブルが発覚したからでもある。フジ関係者が続ける。
「青井アナは退職間際に、上司の許可を得ず親族から役員報酬を受けとっていたトラブルでNHKから厳重注意を受けていたという話が出ていた。4月の改編前からこんな状況で『本当にこれから大丈夫なのか』と不安がっている人もいます」
フジは報道番組のキャスター抜擢を巡る“身体調査”で、過去に苦い経験をしていることも関係者の不安を増長させているようだ。
「2016年には『ショーンK』こと川上伸一郎氏(55)の経歴詐称疑惑で『ユアタイム』の司会を降板、2018年には青井アナと同じNHK出身の“麿”こと登坂淳一アナ(52)がスキャンダルで『プライムニュース イブニング』の司会を辞退した過去があります。
社員のアナウンサーを抜擢せずに外部から招聘してもトラブルで頓挫する流れがあっただけに、今回の人事についても不満が燻っているのです」(フジ関係者)
4月から青井アナが“夕方の顔”として視聴者に受け入れられるのか、注目が集まる。