中国の人気番組レギュラーの座は、“フライングゲット”とはいかなかったようだ。女性芸能人らが合宿生活を送りながら、歌やダンスの実力を舞台で競う芸能リアリティーショー「乗風波浪的姐姐(通称・浪姐 ランジエ)」は、シーズン毎に再生回数が1億回を超える中国の超人気ネット番組。その新シーズンに、日本の国民的アイドルグループの元「不動のセンター」が出演予定であることを、中国の複数のメディアが伝えていた。
3月1日付けの中国メディア『捜狐娯楽』によると、関係者から流出したとみられる出演予定者リストの海外アーティスト枠に元AKB48の前田敦子(32才)の名前が記載されていたという。
また、番組サイドも前田に出演オファーをしていたことを認める発言をしていたことから、中国では「確定情報」として受け止められていた。
「いわゆる『普通の子』が大集団で歌って踊るAKB48は、当時の中国では目新しく、その中心メンバーだった前田さんには、中国でも今なお大勢のファンがいます。そんな彼女が今最も勢いのある人気番組に出演するとあって、SNS上では大きな話題となっていました」(中国芸能事情に詳しい周来友氏)
ところがその後、雲行きが怪しくなった。中国のSNS上で、前田が出演を取りやめたとする情報が拡散。さらに中国メディアも、「前田の出演はなくなった」と報じ始めたのだ。そして前田本人も、『週刊文春』の取材に答える形で、スケジュール上の理由から出演を断念したことを明らかにしている。
一方、中国国内では別の理由も報じられている。3月4日付の大手中国ネットメディア「網易」が伝えたところによると、前田の出演が叶わなかった背景には、「彼女と『靖国神社』『自衛隊』との関わりがある」という。