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【佐々木麟太郎が進学】スタンフォード大学「公認OB組織」は何がすごいのか?会員が明かす強固なネットワーク「月1で対面会合」「世界的に活躍するOBが講演」

名門・スタンフォード大学に進学することがわかった佐々木麟太郎くん(時事通信フォト)

名門・スタンフォード大学に進学することがわかった佐々木麟太郎(時事通信フォト)

「二刀流」という道を切り開いた大谷翔平(29才)の母校・花巻東高校から、新たなチャレンジを試みる球児がいる。高校野球史上最多とされる通算140本のホームランを放った佐々木麟太郎くん(18才)が、今春同校の卒業と同時にアメリカへ渡り、9月から名門・スタンフォード大学に進学する予定だ。

 3月4日、「日本スタンフォード協会」が、佐々木くんの壮行会を開いた。この協会は、国内にいる同大の卒業生などで作る団体。だが、単なる「卒業生組織」ではないという。同大のOBで、協会員でもあるA氏に話を聞いた。

「日本スタンフォード協会には、日本人の卒業生はもちろん、日本に駐在している外国人のOBも在籍しています。国内で唯一大学から認められている卒業生ネットワークで、非常に活発に活動しています。今回は佐々木くんの壮行会でしたが、最低でも月に1回は協会員同士で対面での会合が行われています」

 だが、飲食を目的にした単なる「パーティー」のようなものではないという。

「駐日米国大使が着任した際には、来日してすぐにスタンフォード協会のための講演会に招かれていました。ビジネスや学術的研究のつながりを目的にした会合という感じで、講演の多くは“そのときどきで、世界を舞台に活躍している卒業生”がスピーカーであることがほとんどです。

 最近の例で言うと、株式上場を果たした企業の取締役であるとか、IPS細胞を使った再生医療の研究でめざましい実績を残している中内啓光さんの講演などがありました」(A氏、以下同)

 日本の大学に比べ、海外大学ではOB同士の繋がりは非常に強固だという。

「日本では、『人脈』とか『ネットワーク』という言葉が少し忌避される側面もありますが、アメリカではそのネットワークを共有することが、ギブアンドテイクの“ギブの精神”にあたります。何か困りごとがあったら、自分が損しない限りはギブしていく。それはただお金を供出することではありません。卒業生間でネットワークを共有することで、問題解決や、ビジネスや研究の成功に目指すわけです。だからこそ、OBの結び付きは強くなっていきます」

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