3月18日発売の「週刊ポスト」は、春の嵐スクープ特集号。国民を呆れさせた自民党の「セクシー懇親会」は、単なる“昭和オヤジのお下劣宴会”ではなかった。背後にあった自民党のさらに下劣な内ゲバを暴く。春場所に沸く角界でも、「白鵬追放」に向けた権力闘争が激化している。分裂抗争を繰り返してきた山口組は、いよいよ血戦最終章を迎えた。その他、「がん治療の本当のコスト」徹底検証、伝説のトレーダーが明かす「にわか投資のコツと落とし穴」、「鳥山明と宮崎駿」秘話、セクシーグラビアなど話題満載です。
今週の見どころ読みどころ
◆<スクープ>元白鵬「弟子の暴力事件」より深刻な「市議襲撃トラブル」全内幕
弟子の暴行、引退に至った元白鵬に相撲協会が厳罰を下した背景には、実は別の醜聞があった。本誌が突き止めた騒動の真相は、地方自治体や議員を巻き込んだ角界のカネと権力の泥沼闘争だった。トラブルの詳細は本誌に譲るが、もともと元白鵬の台頭を面白くないと思っていた協会守旧派たちは、これをチャンスと「白鵬追放」に動き出したというのが事の発端だったようだ。
◆アカデミー賞・宮崎駿がこっそり受賞作に仕込んでいた「鳥山明ワールド」
日本のアニメを世界の文化に昇華させた功労者である二人は、実は互いの作品を深くリスペストする関係でもあった。『君たちはどう生きるか』は宮崎監督にとって2度目のアカデミー賞だったが、最初の受賞作である『千と千尋の神隠し』の絵コンテには、なんと「ドラゴンボール」の記述があった。言われてみれば「なるほど!」とうなるそのシーンがすぐに思い浮かんだなら相当のアニメ通だ。そして、鳥山氏もまたデビュー当初から宮崎アニメへの尊敬を口にしていた。二人に作品に多くのメカニック、飛行マシンが登場することにも共通する生い立ちがあった。
◆「ハレンチ懇親会」の反省どころか「リーク犯は誰だ!」と罵り合う自民党の不適切
岸田首相の「派閥解消」がいかに目くらましの嘘であるかを如実に示している。セクシーダンサーを招いて下品なオヤジ宴会をしていた自民党では、その反省などどこにもなく、この醜聞を新聞社にタレ込んだのは誰かの犯人捜しに躍起になっている。主催の和歌山県連は二階派・二階会長のおひざ元、ハレンチ・ショーの首謀者たちは安倍派・世耕氏の子分、責任を取らされたのは“岸田党改革”に異を唱えた若手――誰が一番、得したのか? 否、どの派閥がどの派閥を叩いたのかがスキャンダルの本筋だった。
◆<深掘り甲子園>“強すぎ”大阪桐蔭の西谷監督を直撃「僕は欲深い男です」
藤浪晋太郎を擁して春夏連覇を達成したのがすでに12年前。大阪桐蔭の「1強時代」は甲子園史上最長の王朝だ。今大会は西谷浩一・監督にとって、あと1勝で最多勝監督記録に到達という偉業もかかっている。ただし、ライバル監督からは「非凡な選手を集めて平凡な野球をしているだけ」といった怨嗟も絶えない。ノンフィクションライター・柳川悠二氏のインタビューに答えた西谷氏は、「僕は欲深い男です」と告白し、最多勝どころか、来年も再来年も勝ち続けたいと語った。
◆あの「山一抗争」からすでに40年 日本最大の暴力団「山口組」100年史
暴力団社会に詳しい作家、ライター、史家たちが「山口組」の深奥に斬り込む。「最大・最強」を作り上げた「5人の大立者」、10年抗争も見えてきた分裂騒動の現在地、さらには実話に基づいた任侠映画と、そのお蔵入りの裏面史も振り返る。
◆京大名誉教授の問題提起に専門家から反論も――コロナワクチン「後遺症」の謎
京都大学名誉教授(薬剤疫学)の福島雅典氏が「文芸春秋」に寄せたリポートが物議をかもしている。コロナワクチン接種後に起きた異常が他のワクチンとは違い多種多様であり、その数も多いとするものだが、専門家からは異論も出ている。なにしろ全国民一斉に、年に何度も同じワクチンを接種した例など過去にない。世界規模ならなおさらで、これは人類初の巨大プロジェクトだった。症例が多いのは当然だし、多種多様なことも、実はワクチンとは関係ない事例が多くて含まれる証左だとも解釈できる。真相はどこにあるのか。福島氏、反対派それぞれの考えを聞いた。
◆伝説の投資家・清原達郎が伝授する「にわか投資の鉄則と落とし穴」
サラリーマンとして史上初の長者番付1位になり、個人資産は800億円という伝説の投資家でありファンドマネージャーだった清原氏が、昨今の投資ブームに潜む危険と、にわか投資家だからこそ陥りやすい失敗を語る。「生成AI」「半導体」など人気のワードに踊らされるのは「最悪の選択」だという。さらに、「損切りはするな」「PBR(株価純資産倍率)など役に立たない」「イメージの悪い業界に宝あり」など、いわゆる株の入門ブックが推奨する基本ノウハウをことごとく否定した。
◆<徹底調査特集>部位別・ステージ別「がん治療にかかるカネ」これがリアルだ!
いまや、がんは「治る病」になりつつある。2010年にがんと診断された人のデータでも、10年生存率は53%に達している。その後、多くの先進医療が開発され、それが保険適用されているのだから、これから罹患する人の生存率はさらに大きく上がるはずだ。それでも残る大きな不安は「お金のこと」だろう。本誌は国立がん研究センター中央病院のビッグデータを元に、部位別・ステージ別の標準治療とそれにかかる日数や費用を一覧表にまとめた。さらに、公的補助や治療中の収入減に対する補償などを加味し、「がんの家計簿」を徹底検証した。詳細は本誌をご参照いただきたいが、結論としては「心配ご無用」だった。
◆阪神・岡田監督「オープン戦の勝敗は関係あらへん」の裏でコーチを叱責
オープン戦9連敗を喫したタイガースに暗雲が垂れ込めている。開幕が近づいてようやく調整が進んできた一方で、岡田監督は表面上の平静とは裏腹に、コーチ陣に「ちゃんと教えとけ!」と怒鳴りまくっているという。特に投手陣の出遅れに神経をとがらせているというが、ファンからも「アレ?」と声が漏れそうな心配な内情が明らかになった。
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