幾多の困難を乗り越え、念願の結婚を果たして渡米した小室圭さん・眞子さん夫妻。小室さんは司法試験に落ちたり、眞子さんは希望の就職ができなかったりと、新生活も一筋縄ではいかなかったが、ふたりはその障壁をも乗り越えてきた。無事に引っ越しも済ませた2人の次なる目標は──。【前後編の前編。後編を読む】
満面の笑みだった。小室圭さんがニューヨークにある勤務先の法律事務所「ローウェンスタイン・サンドラー(以下、LS)」の入る高層ビルのエントランスに姿を現したのは、2月下旬の22時前だった。
足取り軽やかにエレベーターロビーを横切った彼は、慣れた様子でロビーにいた警備員に挨拶。ビジネスリュックには荷物が入り切らないのだろう、肩からは、コットン素材の大きなトートバッグを下げている。
渡米後からトレードマークのようになっているちょんまげヘアが風になびく。この季節、ニューヨークの夜は氷点下近くまで気温が下がるが、防寒対策はチェスターコートのみのようだ。外は土砂降りだが、傘は持たない主義らしい。慣れた手つきでスマートフォンを操作し、辺りをきょろきょろと見回す小室さん。数分もしないうちに黒塗りのハイヤーが到着し、彼は妻の眞子さんが待つ新居へ帰っていった。
眞子さんが小室さんと結婚し、渡米してから2年半が経とうとしている。その間、少しずつではあるが着実に、「女性皇族は結婚で皇室を離れる」という従来のルールを覆す議論が進められてきた。
「皇族数の減少による公務の担い手不足が懸念されています。岸田首相直轄の自民党内に新設された懇談会を筆頭に、政治サイドは『女性皇族は結婚後も皇族の身分を保持する』方策を検討しています」(全国紙政治部記者)
現状、対象として想定されているのは、秋篠宮家の次女・佳子さまや天皇家の長女・愛子さまだろう。ただ、前例がないため今後、議論がどのように進展するかは未知数だ。
「皇族数の確保とともに、安定的な皇位継承の問題も取り沙汰されています。悠仁さままでの流れは“ゆるがせにしてはならない”とされていますが、その後は白紙です。悠仁さまに必ずお子様が誕生するとも限りませんから、その場合には、新たな皇室典範を制定する必要が出てくるかもしれません」(皇室記者)
制度がどのように転ぶかわからない以上、眞子さんも皇室と無関係とは言い切れない。皇室を離れたとはいえ、彼女は将来の天皇の実姉であり、その子供は甥にあたるからだ。
「次世代の皇室が危機的状況にあったり、新たな皇室典範が制定されたりした場合に、現在は皇室の外にいても、将来的に公務の担い手や皇位継承資格者になる可能性は大いにあるでしょう。その際、眞子さんとその子供はまっさきに候補に挙がるのではないでしょうか」(前出・皇室記者)
そうした日本の皇室事情を知ってか知らずか、眞子さんと小室さんは、ニューヨーク中心部のマンハッタンから郊外に拠点を移し、生活を子育てシフトに振り切っていた──。