現役時代は巨人のムードメーカーとしてチームをひっぱり、引退後の2012~2015年にDeNAを指揮した中畑清氏は、現在は巨人OB会会長を務める。混戦となる今年のセ・リーグだが、古巣2球団の順位をどう予想するか。
【中畑清氏の順位予想】
1位・巨人、2位・DeNA、3位・阪神、4位・広島、5位・中日、6位・ヤクルト
阿部新監督がチームに与える影響は
順位予想か。毎年のことだけど……忖度もしちゃうよね(笑)。
1位はジャイアンツ! 監督が(阿部)慎之助になって選手が明るくなり、若い選手がのびのびとプレーしている。去年までのまったく競争がない、緊張感がない空気とは随分変わりましたよ。選手と監督の年齢が近いというのもあって、若い選手が“監督と勝負してやる”と言わんばかりの勢いがあるからね。
去年は苦しんだピッチャー陣も先発、中継ぎと充実している。菅野(智之)が6戦目というぐらい先発ローテは厚いし、エース・戸郷(翔征)を中心に昨年10勝した山崎(伊織)、これにソフトバンクから加入した高橋(礼)や外国人が活躍すれば、うまく回っていくんじゃないかな。
ストッパーも、大勢にいい態勢が求められるよな、ワッハッハ! イースタン・リーグ開幕戦での初登板を見ると、今季は活躍できると思うよ。
そういう連中がそこそこやる雰囲気があるので、OB会会長としても、久しぶりにジャイアンツを“定位置”に戻してもいいと思うな。
2位はDeNAだな。ここにもかなりの忖度はあるわな(苦笑)。
ドラフト1位の外野手、度会(隆輝)を取材したけど、スターになっていく雰囲気を持っているし、それなりに力もある。明るい話題を提供してくれる若手がいるのは、チームが勢いづくために大事なことなんだ。