4月1日発売の「週刊ポスト」は、海の向こうの野球界、永田町、そして食卓を騒然とさせる大事件の深層をえぐるスクープ合併号。球場外で苦境に立たされた大谷には、日本の報道とは大きな落差のある厳しい目が向けられている。政界の裏金問題では、自民党や疑惑議員たちがかたくなに明かそうとしない「政治資金の使い途」で怒り心頭の実態がわかった。そして、次々と商品回収が発表される「紅麹パニック」の裏にあった危険なブームに鋭く斬り込む。
今週の見どころ読みどころ
◆大谷翔平を襲う「イチローも苦しんだMLBの日本人差別」
大谷の記者会見について、日本では「説明責任を果たした」「かわいそう」といった同情論が強いがアメリカでは違う。多くの人が一番知りたかった「口座は誰がどのように管理していたのか」について言及がなく、「告白も謝罪もない」(USAトゥデイ)、「到底受け入れがたい」(ヤフースポーツ)といった厳しい論調が目立つ。このままでは大谷ヘイトが広がる危険も出てきた。かつてイチローもコインをヘルメットに投げつけられるなど激しいヘイトに苦しみ、日本人差別が問題となったこともある。
◆水谷一平「消えたペットビジネス」と「大谷ホールランボール疑惑」
水谷氏の振る舞いについても次々と新しい証言が出ている。本誌は、彼が疑惑発覚直前まで新たにペットビジネスに乗り出そうとしていた痕跡をつかんだ。さらに、そのビジネスに関連し、特定のファンをベンチに入れたりホームランボールを渡したりといった特権乱用疑惑も浮上した。
◆「紅麹サプリ」被害で浮かび上がる「機能性表示食品」の闇
紅麹に関しては、紅麹菌が作る有毒物質に対する懸念がかねてあった。ヨーロッパでは紅麹由来の物質が健康被害を起こしていることが報告され、スイスでは関連商品が販売中止になっていた。日本ではなぜ健康被害の確認が遅れたのか。その裏には安倍政権時代に「規制緩和」として始まった機能性表示食品をめぐる深い闇があった。
◆怪物・尊富士を巻き込む「宮城野部屋解散」のややこしすぎる人間関係
110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士はどこまで強くなるのか、好角家ならずとも期待がふくらむ。しかし、その尊富士が所属する伊勢ヶ浜部屋に元白鵬が運営していた宮城野部屋が合併することが決まり、両部屋の関係が不穏な影を落とす。尊富士が尊敬する横綱・照ノ富士は、かつて白鵬が君臨したモンゴル同盟で厳しい“かわいがり”を受けて恨みを抱いているとされ、しかも宮城野部屋には尊富士の日大同期の元学生横綱や高校時代の恩師の息子もいる。
◆自民党「選挙前に地元にバラ撒きランキング」で見えた「政治とカネ」のドロドロ
前回総選挙のあった2021年と翌年の自民党議員の政治資金を精査すると、多くの議員が選挙の年だけ地元の地方議員にカネをバラ撒いていたことが判明した。「選挙目当てではなく党勢拡大のため」などと説明するが、有権者はそうは見ないだろう。バラ撒きの多かった議員のリストと各議員の言い分を掲載する。
◆<男と女スクープ2連発>中村芝翫&学生野球のドン「禁断の逢瀬を直撃」
芝翫は妻・三田寛子とは別の女性と熱海に向かう途中に交通違反を起こしていた。学生野球のドンと呼ばれる東都大学野球連盟理事長は、なんと保護者とホテルに消えた――。
◆<投資>日銀利上げで「銀行株が下がり不動産株が上がる」逆転現象を読み解け!
株高が続くなか、個人投資家はバブルに浮き立っているが、投資のプロたちは首をかしげている。経済の教科書通りなら、利上げしたのだから円高にならなければおかしいのに円安がどんどん進み、利ザヤで稼げる銀行には追い風なのに株価は下がり、借入金で苦しむはずの不動産業界はブームが続いている。なぜなのか? プロの分析と、そこから見えてきた「値上がり期待株」をお伝えする。
◆佐藤優「プーチン『テロはウクライナのせい』はISの思う壺だ」
モスクワ銃乱射事件の背景と行方を佐藤氏が分析した。同氏は、テロはイスラム国(IS)が起こしたことは間違いないとし、それをウクライナの責任にしようとするプーチンの言動もISのシナリオ通りだと見る。“白人同士”、“キリスト教徒同士”の戦争が拡大すれば、ISは勢力拡大して支配地域を広げ、世界にテロを広げる恐れがあるという。
◆ビートたけし「トンズラ業者にロレックスを貸した人も借りた人もどうかと思うぜ」
時計ファンを震え上がらせた「トケマッチ」スキャンダル。高級時計をオーナーから預かって期間貸しするベンチャー起業家が時計ごと海外に逃亡した事件だが、自らも機械式時計の愛好家であるたけしは、同社に時計を貸していた人にも借りていた人にも疑問を感じるという。高級時計は「ムダの象徴」というたけしが「本当にカッコいい」と思う愛好家の心得とは?
◆<大反響>年金カットに勝つ「働き方と受け取り方」を知れば2200万円も差がつく
前号で政府・厚労省の「年金カット改悪」の実態を明らかにすると、読者から怒りや不安の声が殺到した。上に政策あれば下に対策あり。今号では新制度を逆に活用し、老後資金を最大化する知恵を特集する。年金は何歳から受け取るか、何歳まで働くか、働くならサラリーマンかフリーランスか。60歳以降の戦略によって「不足する老後資金2000万円」を上回る大きな差がつくことをわかりやすく図解、解説する。
◆台湾有事に大阪大洪水!? 令和に不気味によみがえる「ノストラダムスの大予言」
50年前に日本に紹介されて大ブームと社会不安を起こしたノストラダムスの大予言。1999年に「恐怖の大王」が降臨しなかったことで今世紀に入ってから少しずつ忘れられていったが、ここにきて世界的に再び注目されている。予言は3797年まであるとされ、研究者の間では、東日本大震災やコロナ流行、ロシアのウクライナ侵攻も的中させていたと分析されているのだ。そして、未来についても中国の台湾侵攻とアメリカ参戦、さらに大阪大洪水や米ドル崩壊、第3次世界大戦や小惑星衝突など、「大王」級の恐怖が予言されているという。
◆<保存版>4月大改正「家の相続」完全対応マニュアル
相続問題を追ってきた本誌が、4月の大きな制度改正に対応した不動産相続のノウハウを一挙公開する。「遺産分割協議の10年ルール」「相続土地国家帰属制度」「相続登記の義務化」など、注意すべき点と活用すべき便利な仕組みを徹底解説する。
◆<健康>命の危険を招く「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を自力で改善する
国内の潜在患者が940万人に達すると推定されているSASは、脳卒中や心筋梗塞、EDなどにつながる重大問題だ。睡眠時に10秒以上呼吸が停止する「無呼吸」が1時間に5回以上、もしくは7時間の睡眠中に30回以上あるとSASと診断される。肥満体型の人がかかりやすいとされてきたが、実は顔の骨格や寝相、飲酒習慣などが深く関わる複雑なトラブルだ。自己診断と治療法、自分でできる改善策を紹介する。
※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!