ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平氏の違法賭博問題について、大谷の古巣である北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が言及し、話題となっている。
水原氏は違法なブックメーカーに、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を送金。大谷はその事実をまったく知らなかったと説明しており、アメリカのスポーツメディアESPNは、大谷の代理人が水原氏を窃盗容疑で刑事告訴したと報じている。
そんな水原氏の窃盗疑惑に対し、3月31日のロッテ戦前に取材に応じた新庄監督は“口座に22億円あると思っていたら、2200万円しかなかった”という体験を語った。
阪神在籍時から信頼できる人物に、お金の管理を任せていた新庄監督。現役引退後、銀行口座を確認すると、22億円あるはずが2200万円しかなかったというのだ。お金の管理をしていたのは、身内同然の人物だったという。
「過去に『しくじり先生』(テレビ朝日系)に出演した際に、この金銭トラブルについて告白しています。お金の管理をしていたのは、新庄監督の母親の知り合いで、会社の経営などをしていた人物だそうです。この人物は、会社の資金として新庄監督のお金を流用していたようですが、新庄監督はそのときになるまで、まったく気づいていなかったとのことです」(スポーツ記者・以下同)
その後、新庄監督は民事裁判を起こして、返済を求めたものの、その人物は破産。不動産などを差し押さえたが、戻ってきたのは8500万円ほどだったという。
この体験について新庄監督は、お金を失ったことよりも、「信用していた人に何十年も騙されていたこと」こそが大きな痛みになるとコメント。「人間不信になりかける」と話した。
「今回の新庄監督の告白は、まさに大谷選手を心配してのものでしょう。被害金額も大谷選手よりも新庄監督のほうが大きく、“俺よりはマシ”という気持ちで、大谷選手にエールを送ったのかもしれませんね」