自身の誕生日でもあるバレンタインの2月14日、都内でライブを開催していたのは女優・酒井法子(53)だ。酒井といえば、2021年5月1日、8年間所属していた芸能事務所オフィスニグンニイバからの独立を発表。今回が独立後、初のバースデーライブとなった。
「ハッピーバレンタイン!(興奮する観客を見ながら)大丈夫ですかー? 心がキュンキュンなのはいいんですけど(笑)」
会場である高田馬場のライブハウスには300人ほどのファンが集まり「法子〜!」と終始熱い歓声が飛び交う。ライブ中には酒井の誕生日を祝うため、堀越高校時代の同級生でタレントの西村知美(53)がゲストとして駆けつけ、イベントに華を添えた。
代表曲『碧いうさぎ』など11曲を歌い切った酒井。惜しみない拍手をあとに、彼女が帰った先は、かつての騒動後、ひそかにに移り住んだアパートだった──。
「育ての親」の息子から訴えられ…
2009年8月に酒井が覚せい剤取締法違反で逮捕されてから、今年で15年になる。懲役1年6か月執行猶予3年の判決を受けた彼女は、2012年には芸能界に復帰。現在は歌手活動を中心に、ライブや全国各地でのイベントに出演。とりわけアイドル時代に進出していた中国語圏では高い人気を誇り、2018年1月に台湾で行われたコンサートは満員御礼だった。
彼女がこうして完全復帰を迎えられた陰には、ある人の存在があった。元建設会社会長の故・Tさん(享年74)である。酒井の知人は語る。
「Tさんは酒井さんの継母と40年来の知人で、彼女が10代の頃から世話になってきた『育ての親のような存在』。当時、酒井さんが逮捕されたときに出頭までの間に保護したのがTさんでした。釈放後のマスコミ対応などもサポートし、今住んでいる自宅アパートも彼が用立てたものです。
しかしTさんが亡くなった後に、そのアパートの件で揉め事があり酒井さんは民事裁判を起こされてしまった。その相手というのがTさんの息子で、X工業の取締役の座を継いだ息子のYさんだったのですが、どうやら3年ほど前に裁判に決着がついていたようで……」