スポーツ

【元通訳の違法賭博問題】大谷翔平、現地では“擁護の動きが批判材料になる”状況 過去には「暗号資産広告塔」「後払い契約」が問題視

違法賭博問題の報じ方には日本とアメリカで温度差も(写真/AFLO)

違法賭博問題の報じ方には日本とアメリカで温度差も(写真/AFLO)

 シーズン本番を迎えたドジャース・大谷翔平(29)だが、水原一平・元通訳(39)の違法賭博問題は沈静化の気配がない。大谷の会見後、日本では“相棒”を失った大谷を応援する声が溢れたが、米国メディアは大谷への忖度はなく、むしろ厳しい声も上がっている。

 もちろん、米国内で大谷を擁護する声も少なくない。メジャー事情に詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏は、「MLBがあらゆる方向から、大谷本人に処分が及ばないように動いていることはたしかでしょう」と指摘する。

「MLBにはビジネスを大きくしなくてはならないという宿命があり、別法人を作ってカジノ産業にも手を出している。ギャンブル自体には親和性のある組織という背景もあるし、大谷には多くの集客やグッズ収入が期待できる。最悪のシナリオは大谷が違法な野球賭博をやっていて永久追放になることでしょうが、周囲の証言からも大谷がギャンブルに全く興味がないのはたしかでしょう。そのことからも、本人に処分が及ぶことはないと考えられます」

 問題は、そうした動きでさえも、米国では一部から批判を招く材料になりかねないことだ。米国在住の日本人ジャーナリストが解説する。

「選手としての大谷の実績があまりに偉大で、欠場によるビジネス上のマイナスが大きいのは厳然たる事実なんです。ただ、そうなるとMLBが調査の帰結として処分を見送っても、“リーグの利益のために疑惑を葬った”と曲解されかねない構造がある。

 そうした空気があるからこそ、米メディアでも『大谷が水原氏の賭博を知っていたとすれば、処罰されるべきだ』『処罰されれば、ワールドチャンピオンを目指すドジャースの足を引っ張ることになる』といった論調が消えない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン