2人の大物俳優にとって、今回の選択は苦渋の決断だったようだ━━。4月1日、芸能事務所「ケイファクトリー」が俳優の佐々木蔵之介(56)と佐藤隆太(44)が専属契約満了で退所することを発表した。
佐藤は自身のインスタグラムで《まだ10代の学生だった私を温かく迎え入れてくださってから今日に至るまで、本当にかけがえのない時間を過ごすことができました》などと、感謝の思いを綴った。今後については、《新しい環境に身を置くことになります》とコメント。佐々木は、新事務所「アンカー」に所属することが発表された。今回、NEWSポストセブンは2人が「決断」に至った背景を取材した。芸能プロ関係者が語る。
「蔵之介さんと隆太さんはNHKの朝ドラや大河ドラマの常連で、知名度も全国区です。前事務所の『ケイファクトリー』には、川平慈英さんに升毅さん、女優の朝加真由美さんも所属していますが、退社した2人は事務所の看板俳優で、稼ぎ頭でもありました。数十年も在籍し、事務所とともに成長してきた彼らが退所する決意を固めたのは、相当な覚悟だったと思います」
京都の有名な造り酒屋を実家に持つ佐々木は、神戸大学卒業後に関西の広告会社に勤務し、30歳で上京。2000年に出演したNHK連続テレビ小説『オードリー』で脚光を浴び、ドラマや映画に活動の幅を広げ、今や人気作品には欠かせない俳優のひとりとなった。
一方の佐藤は、日大芸術学部在学中に舞台の一般公募で選ばれたのを機に俳優デビュー。2000年に宮藤官九郎脚本のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(日本テレビ系)、2008年の『ROOKIES』(TBS系)で一躍人気俳優となった。