「悠仁さまは昆虫や植物など、自然環境について学ぶ『自然誌』に特に関心を寄せられている」。秋篠宮家の最側近である皇嗣職大夫は3月29日、会見でこう語り、来年に控える悠仁さまの大学受験・進路について初めて言及した。自然誌とは昆虫の生態系や自然環境を網羅的に学ぶ学問のことだ。
「悠仁さまの中でも、志望校がある程度、絞られてきたのでしょう。長年関心を持って研究されているトンボのみならず、自然環境について総合的に学びたいとお考えのようです。また、今回の皇嗣職大夫の発言の背景には、秋篠宮ご夫妻のお考えもあったようです。ご夫妻としては、国民の関心事である悠仁さまの進学先について、臆測や誤解を招かないようにできるだけ情報を発信したいというお気持ちがあるようです」(宮内庁関係者)
悠仁さまの進学先は、たびたび話題になってきた。
「以前から、昆虫など動植物について学べることを前提に、紀子さまは悠仁さまを“初の東大卒天皇”としたいお考えをお持ちです。一方で、秋篠宮さまは、悠仁さまの学びの環境を優先し、東大にはこだわらないお考えだとされてきました」(前出・宮内庁関係者)
有力候補には東大のほか、悠仁さまが通う高校を系列に持つ筑波大学や、秋篠宮さまが客員教授を務める東京農業大学の名が挙がってきた。また、ここ数年は、秋篠宮家の事情を考慮し、ある“条件”を指摘する声もあった。
「皇室関係者の中には、悠仁さまは、なんでも手助けをしてくれる紀子さまからの親離れの時期を迎えているという考えを持っている方もいます。そのため自宅から“通えない距離”にある大学を推す人もいて、農学部へ進むなら、地方の国立大学という選択肢もあるとの声もありました」(皇室関係者)
そうした背景があり、最有力候補は筑波大学と目されてきたが、冒頭の皇嗣職大夫の発言で、明治時代に農学校として開校した「北の超名門」大学の可能性が急浮上したのだ。
「北海道大学です。北大は日本一広いキャンパスを誇っており、その大半は大自然。北海道内だけでなく和歌山にも研究林を持ち、研究農場や研究牧場、臨海実験所まである。動物学や植物学、昆虫学など生物多様性を学ぶには国内有数の好環境です」(北大関係者)
設備も充実している。大学の敷地内にある北大総合博物館は、200万点にも及ぶ昆虫標本を保管しており、その数は日本最大級。さらに大学院農学研究科には「昆虫体系学研究室」があり、じっくり研究を深めることもできる。
「日本昆虫学の祖と呼ばれる人物が立ち上げた研究室で、100年以上の歴史があります」(前出・北大関係者)