ライフ

【ミシンを7台買い、布地を求めて海外遠征】“凝り性”のオバ記者 甘酒作りにハマった末に謎の体調不良“元気になりすぎ”が原因?

(写真/PIXTA)

オバ記者が“凝り性”ゆえにやらかしたことを明かす(写真/PIXTA)

 度が過ぎるほどのめり込んでしまう“凝り性”。のめり込むことで満足感を得られる一方で、失敗もつきものだ。体験取材でおなじみの『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子が、自身の凝り性について綴る。

 * * *
 しばらく前から甘酒作りに夢中で、寝ても覚めても頭に浮かぶのは、米麹や麹菌のこと。私をよく知る友人は、「究極の甘酒ができたって騒いでいたと思ったら、紅麹のニュースでしょ。オバって持ってるわよね〜」だって。おいっ!(笑い)

 その甘酒作りの話はさておいて。私は何かにつけて“凝り性”で、いったん何かにのめり込むと、必ずそれにしばらく振り回される。ギャンブルという沼にずぶずぶと20年間も沈んだのも凝り性のせい(?)だけど、実はほかにもいろいろとやらかしている。

 ギャンブル熱が冷めて52才頃から始めた洋裁がそう。

「ほら、このワンピもブラウスも帽子もバッグも、私が全部作ったのよ」と自慢しているうちはよかったの。それがあるとき、ミシンによって縫い目の美しさが天と地ほど異なることに気づいた私は、プロが使う職業用ミシンがどうしても欲しくなった。で、それを中古で買った。すると次は、さらに高性能の定価34万円のミシンに目を奪われた。正価だと手が出ないけど、ヤフオク(Yahoo!オークション)なら1万円以下で出品されていることに気づいた私は、いろんな機種を2台、3台と買い集めた。そして次はスイス製にも手を出して……気づけば、わが家にはミシンが7台!

 それだけじゃない。ミシンに見合う布を集めようと思い立った。それも国産の布に飽き足らず、世界中の布地を集めようと海外遠征も始めた。手元のお金をかき集めて、パリ・ロンドン・フィレンツェ・上海・台北……。貯金なんかできっこないって。

 でもまぁ、そんなバカをするにも年齢制限があってね。体力も気力も資力もなくなった昨今は、電子レンジでのプリン作りに精を出した。その前は、ホームベーカリーで連日連夜、食パンを焼いたりもした。

 なんでもそうだけど、酔狂はそれを支える人が必ずいるんだよね。

 お隣に住んでいた4才年下のNさんは、私が何か「もらってくれる?」と言うと、「ありがたく!」と二つ返事で受け取ってくれたの。そのNさんが昨年秋に母親の介護で引っ越してしまい、そうなるとひとり暮らしの私は空気が抜けた風船みたい。そんなときに現れたのが、甘酒だったのよ。

 きっかけは、わが地元・茨城の小さな物産店で、冷凍された甘酒のペットボトルを買ったこと。それをひと口、ぐびりと飲んでみたら、まぁ、いままで体験したことのないさわやかな甘さなんだよね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《追加生産決まる人気ぶり》佳子さまがブラジル訪問で神戸発ブランドのエレガントなワンピースをご着用 ブラジルとの“縁”を意識されたか
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンを食べようとしたらウジ虫が…》「来来亭」の異物混入騒動、専門家は“ニクバエ”と推察「チャーシューなどの動物性食材に惹かれやすい」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 長嶋一茂のヤクルト入りにカネやんが切り込む「なんで巨人は指名しなかったのよ。王、理由をいえ!」
週刊ポスト
タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン