有名人の夫婦が共演というだけでも話題になるのに、26年ぶりに復活したドラマ『GTOリバイバル』での反町隆史(50才)と松嶋菜々子(50才)の共演は、とりわけ特別な出来事として受け取られた。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、夫婦共演が視聴者にもたらす効果について分析する。
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“夫婦共演”、この言葉には人を惹きつける何かがある。普段知ることができない夫婦の関係を垣間見ることができるような、なんとなくにじみ出てくるだろう夫婦の関係を、話し方や表情などからすくい上げられそうな、そんな楽しみがあるからだろう。それが美男美女の、それも芸能界きっての大物カップルが数十年ぶりに共演するとなれば、見ないわけにはいかない。俳優の反町隆史さんと女優の松嶋菜々子さん夫婦だ。
4月1日、反町さん主演で1998年夏に放送され大ヒットした『GTO』(関西テレビ制作、フジテレビ系放送)が26年ぶりに『GTOリバイバル』として復活し、反町さんと松嶋さんが共演した。ドラマでは反町さんは元暴走族の教師、鬼塚英吉を演じ、松嶋さんは鬼塚と同じ高校の教師を辞め、客室乗務員になった冬月あずさを演じている。
前作ではストーリーのラストで夫婦になった2人。今回のドラマでは、いつ松嶋さんが出てくるのかと待っていたが、最後の最後に仲睦まじい姿を見せてくれた。現実と重なるような夫婦仲の良さをさりげなく、それでいてリアルに伝えてくれるシーンに、ネット上では感激したというコメントから、ほのぼのしたというものまで様々な声が寄せられていた。夫婦共演は期待通りだったのだろう。
他のメディアのインタビューによると、松嶋さんにドラマの出演をオファーしたのは反町さん自身だという。家ではほとんど仕事の話をしないという夫婦だが、今回のドラマについては「どう、出てくれない?」と言ったらしい。それだけ『GTO』は反町さんにとって、思い入れがある大切な作品なのだろう。だが共演に際し、松嶋さんからのコメントもインタビューもない。プライベートをほとんど見せない松嶋さんだからこそ、夫婦の共演は視聴者らの好奇心や興味をそそる。