人気アイドルと人気芸人の結婚で話題を呼んだのが2009年。それから間もなく15年、芸能界有数のおしどり夫婦となった藤本美貴、庄司智春夫妻。ミキティは3人の子育てをするママタレとして、最近では、バラエティ番組でのぶっちゃけトーク、YouTubeの“お悩み相談”での歯に衣着せぬ回答が話題を呼んでいる。そんな活躍の裏には、庄司の支えがあると指摘するのは、有名人批評に定評があり夫婦に関する問題についても執筆活動を行うライター・仁科友里さん。庄司の“旦那力”について仁科さんが分析する。
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ママ特化型バラエティ『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系)を初めて見た時、今までありそうでなかった番組だなぁと思ったのでした。三児の母という共通点を持つタレント・藤本美貴さんと芸人・横澤夏子さんがMCとなり、ゲストを迎えて、これまでテレビで語られることのなかった妊娠、出産、育児や夫について本音で語っていく番組です。視聴率も好調だったようで、この4月、放送枠が水曜日深夜から土曜深夜に移動することになりました。
この番組は、ミキティこと藤本美貴さんがいなければ成立していないと思います。一般論ですが、アイドル出身の女性タレントというのは、自分のイメージを守るためにバラエティ番組に出ても無難な話しかしない傾向にあると言えるでしょう。それなのに、人気アイドルだったミキティは、芸人なみにぶっちゃけていくのです。
夫婦仲もオープン!飾らないミキティの姿
夫婦仲についてもオープンで、2023年8月27日放送の『ドーナツトーク』(TBS系)で、夫とのけんかを明かしています。夫である品川庄司・庄司智春さんがスーパーに買い物に出かけ、ミキティと3人のお子さんは家にいたそうです。庄司さんは「玉ねぎがあるか?」とLINEを送ってきたそうですが、ミキティは子どもと過ごしていたために気づかなかった。帰宅した庄司さんは「LINEずっとしてんだよ。玉ねぎあるか聞いてんだよ」とキレてきたので、ミキティも「玉ねぎは迷ったら買ってこい!」とキレ返したと言います。そんな夫婦げんかの様子もあけすけに語っています。
その一方で、夫婦間の毎日のスキンシップを欠かさないことを心掛けていたり、結婚記念日には夫婦2人だけで食事に行くことを欠かさないなど、男女としての関係性も大事にしていると言います。この飾らない感じや歯切れのよさがウケているのでしょう。
自身のYouTubeチャンネル『ハロー!ミキティ!』も、登録者数は約70万人、バズった動画は700万超え再生と好調で、夫婦や子育て、人間関係にまつわるお悩み相談を受け付けています。4月2日には、「夫が歯磨きをせずに寝てしまうため、口臭が気になることがある。どうやって歯磨きするように仕向けたらいいか?」というお悩みに「単純にくさっ!って言えばいいんじゃないの? 私だったら、本当に嫌なんだよね、吐きそうって言うかな」と回答したミキティ。「人を傷つけない」という時代に逆行するかのように、バッサバッサとお悩みを斬っていきます。
今や家族や夫婦問題のご意見番と言っても過言ではないミキティですが、2009年に結婚を発表したとき、きっと離婚するだろうと予想する人がとても多かったと記憶しています。男女平等、ジェンダーフリーの風が吹く今ではそうした考えをする人は減ったと思いますが、女性の収入が上の“格差婚”は「オトコのプライド」を傷つけるので、うまくいかないと考えられていたのです。2人についても「格差婚」を指摘する声が多くありました。それが、芸能界有数のおしどり夫婦になるなんて、誰が想像したでしょうか。