ヘルメットに作業服、肩にはフックがついた命綱──。4月25日スタートのドラマ『Believe—君にかける橋—』(テレビ朝日系)で、木村拓哉(51才)が演じるのは橋の建設に情熱を傾ける大手ゼネコンの設計者・狩山陸だ。
「撮影初日は強風と雨にさらされた、まれに見る悪天候でしたが、雨がやむと木村さんはためらうことなく、高所の足場に立ちました。その姿はまさに現場で働く男の姿でした」(芸能関係者)
テレビ朝日開局65周年を記念した超大作として注目される同作に、コラムニストのペリー荻野さんはこんな期待を寄せる。
「作業服にヘルメット姿で現場を奔走する“建設物オタク”という役どころは新しい職業ドラマに挑戦し、人々の期待に応え続ける木村拓哉さんの新境地になるはず。脚本を務める井上由美子さんは『GOOD LUCK!!』や『BG〜身辺警護人〜』を担当してきたかたで、社会性のある作品がうまい。橋を造るプロジェクトで何度も困難に遭いながらも、それを乗り越えていく熱い姿と完成の達成感が楽しみです」
木村はこれまで広告代理店のサラリーマンやアイスホッケー選手、レーサーまで30種類を超える職業を演じ、話題を呼んできた。
高校時代から木村のファンで、木村の主演ドラマ『未来への10カウント』に出演したことがあるお笑いコンビ・土佐兄弟の卓也(36才)がこう熱弁をふるう。
「木村さんが演じるとスポーツ選手や総理大臣のようなスーパースター的な職業はもちろん、庶民的で地味な仕事でも魅力的に見える。木村さんの役柄を通じて“この仕事、かっこいい!”と何度思ったことか」
木村の“新境地”を記念し、「歴代でいちばん好きな木村拓哉のドラマ・映画の職業」を芸能界の木村フリーク2人、ドラマウオッチャー3人、一般の木村ファン10人に話を聞き、ランキングを作成した。
土佐卓也(お笑い芸人・土佐兄弟)、元木敦士(木村拓哉モノマネ芸人)の2名の「芸能界の木村拓哉フリーク」、今井舞さん(コラムニスト)、辛酸なめ子さん(漫画家・コラムニスト)、ペリー荻野さん(コラムニスト・時代劇研究家)の3名の「ドラマウオッチャー」、10名の「一般のファン」に「木村拓哉がドラマ・映画で演じた好きな職業」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。上から20位までの回答を掲載した。
太陽をのぞきながら“まぶいよ”
ランキング上位は以下の通り。
1位 検事(フジテレビ系『HERO』/久利生公平) 34点
2位 美容師(TBS系『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』/沖島柊二) 29点
3位 警察学校教官(フジテレビ系『教場』/風間公親) 16点
4位 戦国武将(映画『レジェンド&バタフライ』/織田信長) 15点
5位 フレンチレストランのシェフ(TBS系『グランメゾン東京』/尾花夏樹) 14点
6位 アイスホッケーの選手(フジテレビ系『プライド』/里中ハル) 12点
7位 ピアニスト(フジテレビ系『ロングバケーション』/瀬名秀俊) 11点
8位 ボディーガード(テレビ朝日系『BG〜身辺警護人〜』/島崎章) 10点
8位 広告代理店の社員(フジテレビ系『ラブジェネレーション』/片桐哲平) 10点
8位 副操縦士(TBS系『GOOD LUCK!!』/新海元) 10点
堂々の1位に輝いたのは『HERO』の検事。ジーンズにダウンジャケットというラフな服装で正義を貫くギャップが、ファンの胸を高鳴らせた。一票を入れたペリーさんは「これぞ、木村拓哉オブ木村拓哉」だと話す。