地元山口で約1年半ぶりにソロコンサートを開催した彼女を迎えたのは万雷の拍手だった。満席の客席に背中を押され、彼女がテレビ復帰の場に選んだのも、やはり地元の番組で──。
「おかえりなさい」
温かな言葉に笑顔が広がった。ただ、その一言の向こう側にどれだけの感情を押し隠したのかは、彼女しか知らない。羽生結弦(29才)の元妻で、バイオリニストの末延麻裕子さん(37才)が4月13日、地元・山口県のローカル番組『熱血テレビサタデー』(KRY山口放送)に生出演した。
「ふんわりとしたサーモンピンクのトップスに白いロングパンツというナチュラルな末延さんの格好は、番組のアットホームな空気感にマッチしていました。末延さんは、その番組に2015年から2020年までテーマソングを提供。過去に何度かゲスト出演したこともあって、彼女にとってなじみ深い番組です。
『帰ってきたなというのと、新しいスタジオなので新鮮な気持ちと……うれしいです!』と3年ぶりの出演を喜ぶ様子からは、ここからまた頑張りたいという彼女の決意、そして芯の強さを感じました」(地元メディア関係者)
羽生が離婚を発表したのは、昨年11月のことだった。
「日本を代表するフィギュアスケーターなだけに、テレビや新聞などは結婚、さらに離婚の詳細について、取材合戦になるだろうと予想されていました。ところが、フタを開けてみれば、羽生さん本人が発表したこと以上の情報を報じる全国メディアは、まったくと言っていいほどなかった。
今後も羽生さんやそのスタッフから情報をもらって動向をいち早く報じたいメディアは、羽生さんにとって都合の悪い情報を報道できなかったのでしょう」(テレビ局関係者)
それは裏を返せば、元妻である末延さんは“扱いにくい”ということになる。
「いま、末延さんに出演をオファーできる全国メディアはなかなかないかもしれません。だからこそ末延さんの復帰は彼女にとって“身内”のような存在である地元のテレビ番組になったのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
昨年8月にX(旧ツイッター)で入籍を報告した羽生は、結婚生活はおろか、相手女性の素性も頑なに明かそうとしなかった。
「一般人として存在をひた隠しにされた末延さんは、外出することもままならず、バイオリンの演奏もできない日々が続いたといいます。がまんを重ねた結婚生活でしたが、わずか105日で幕を閉じました」(芸能関係者)
今回の生出演は番組側からのオファーだったという。
「飲食店との中継を見てコメントしたり、自身のコンサートのVTRを見ながら解説したりと、その日の放送には出ずっぱりでした。終盤には艶やかな生演奏を披露。楽曲は世界的な2人組チェロ奏者、2CELLOSの『影武者』で、チャームポイントの長髪を揺らし飛び跳ねながら見事な音色を響かせました」(前出・地元メディア関係者)
1時間の生放送にフルで出演し、饒舌なトークを披露した末延さんだったが、唯一口を閉ざした話題があった。
「番組の最終盤、キャスターが彼女に対し、『末延さんもいろんなことと向き合っていかなければいけないこともたくさんあったと思うんですよ』と羽生さんとの離婚について直球で切り込みました。MCとしては結婚生活のことを聞き出したかったのかもしれませんが、彼女は軽く相づちを打ったかと思えば笑顔でスルーした。
結婚していた3か月間について語ることはなく、活動再開の時期についても『昨年12月の頭から』と述べるに留まりました」(前出・地元メディア関係者)