スポーツ

《次々と明らかになる水原一平容疑者の過去》日本ハム通訳時代には「大麻所持の前科」を抹消 勤め先の日本酒輸入会社で起きた「不当解雇訴訟」の真相

なぜ「大麻所持の前科」を抹消したのか(時事通信フォト)

なぜ「大麻所持の前科」を抹消したのか(時事通信フォト)

 ドジャースの大谷翔平(29)の口座から多額の窃盗をしていた元通訳・水原一平容疑者(39)。経歴詐称や大谷翔平への“口裏合わせ”の懇願など次々と明らかになる過去は、我々が抱いてきた“頼れる相棒”のイメージとはかけ離れたものだった。現地・ロサンゼルスで彼の半生を辿ると、彼が「不都合な過去」を消し去ろうとした痕跡が見えてきた──エンゼルス時代に水原容疑者と交流があった、ノンフィクションライターの水谷竹秀氏がレポートする。(文中敬称略)【前後編の後編。前編から読む

 * * *
 水原は高校卒業後の経歴を「カリフォルニア大学リバーサイド校卒」と公言していたが、同校は今回の騒動後、「彼が通っていた記録はない」と公表している。

 高校を卒業したのは2003年。わかっているのは2006年頃から、父・英政の旧友である松木保雄(75)が店長を務める日本料理店「古都」で、数年アルバイトをしていた事実だ。松木が語る。

「ホール担当として時給9ドルぐらいで雇っていました。ロサンゼルスにある日本酒の販売会社で働いていた時期もあります。うちにも一度営業に来ましたが、向いていなかったのか、あまりうまくなかったですね。一平ちゃんの父からは、カジノのディーラー学校に通っていたという話も聞きました。自分探しをしていたんでしょう」

 一方でこの頃には水原の重要な「裁判記録」が残っている。

 高校を卒業直後の2004年に車のスピード違反で取り締まりを受け、2008年には車中でマリファナを所持していたとして起訴され裁判沙汰になっている。

 現地の裁判所で入手した後者の裁判資料には、水原が「運転中のマリファナ所持」で有罪を認めたこと、翌2009年に州内の短大で更生プログラムを受けて不起訴処分となった事実が記載されていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン