「まさか、役者人生で月9の主演を務めさせていただくことになるとは、と心がざわついております。心臓の鼓動さえも感じさせられるよう、感覚を研ぎ澄まして大切に演じたいです」──4月スタートのドラマ『366日』(フジテレビ系)で主演を務める広瀬アリス(29)は、そんなコメントを出した。同作はHYの代表曲『366日』に着想を得たオリジナルストーリー。広瀬アリスは音楽教室の事務受付役を務める。
同作で初のゴールデン帯&月9主演を同時に果たした広瀬アリスについて、彼女を知る芸能関係者は感慨深い様子でこう話す。
「妹の広瀬すず(25)より先に月9に主演するとは思いませんでした。かつては人気も知名度もすずに及ばず、“格差姉妹”などと揶揄されていました。それがいまや、すずを追い越すほどの露出です。努力家のアリスらしく、作品ひとつひとつに丁寧に向き合ってきた結果だと思います」
妹超えはドラマだけでない。昨年12月にニホンモニターが発表した「2023タレントCM起用社数ランキング」では、アリスが12社、すずが11社。かつて「CM女王」と呼ばれたすずに勝ったのだ。
とはいえ、「当の2人は仲良しで、ライバルだと思ったことは一度もないそうです」(同前)というように、姉妹の絆は深いようだ。過去、広瀬すずは映画の公開イベントで、姉についてこんなエピソードを明かしていた。
「(小学校時代に)姉がやっていたバスケのチームに勝手に入れられたんですけど、結果それで私も8年続いて。このお仕事もなんとなく声かけてもらって“すぐ辞めるだろう”と思ってたんですけど続けているので、影響を受けたというか同じ道へ導いてもらってる。本人もそこまで思ってないかもですけど、姉が進んだ道を後ろ着いてってるな~って」
お互いに刺激を受け合い、成長してきたすずとアリス。最強の姉妹の躍進は、まだまだ続きそうだ。
※週刊ポスト2024年5月3・10日号