国内

《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も

逮捕された平山容疑者

逮捕された平山容疑者

「名前は言えないが、ある人から依頼を受けた。(被害者の)名前も知らないし、顔を見たこともない」──栃木県那須町で男女2人の遺体が発見された事件。4月21日に死体損壊容疑で逮捕された建設業の平山綾拳容疑者(25才)は、警察の取り調べに対し、こんな供述をしているという。

「遺体は顔にビニール袋をかぶせられ、粘着テープでぐるぐる巻きにしたうえで、火をつけられていました。男性は東京・上野で複数の飲食店を経営する宝島龍太郎さん(55才)で、女性は宝島さんの妻とみられています」(警察関係者)

 被害者は上野界隈ではよく知られた存在だったという。

「宝島さんは十数年前に中国から帰化したとみられ、中国語だけでなく韓国語もペラペラ。雇っている従業員も外国人ばかりでした。空いたテナントにどんどん出店するので、彼の店が密集する商店街の通りは『宝島ロード』と呼ばれるほど。一方で、強引なところもあり、近隣店舗とのトラブルは絶えませんでしたね。客の奪い合いで、警察沙汰になったこともあったとか」(上野の飲食店関係者)

 毎日自転車で妻とともに店の集金にまわり、2人の娘がいた宝島さん。家族のSNSではにこやかな笑顔で写真におさまる彼だが、押しの強い剛腕経営者という別の顔もあったようだ。

「宝島さんがそうした経営トラブルによって恨みを買い、事件に巻き込まれた線が濃厚とみられています。上野界隈は中国マフィアの影響力が強く、犯行に彼らがかかわっているという見立てもある。

 中国マフィアの仲間内で、“ウェルダン”や“よく焼き”と呼ばれる、顔面をテープでぐるぐる巻きにして焼き殺す手口があります。彼らの存在を見せつけるようなやり口ですが、宝島さんの遺体の処理の仕方を見て、『まさにウェルダンだ』という声があがっているそうです」(全国紙社会部記者)

 逮捕された平山容疑者が「アニキに頼まれて車や携行缶を準備しただけ」と供述しているとも報道された。

遺体で発見された宝島さん

遺体で発見された宝島さん

「宝島さんは殺害される前に東京の品川区で複数人と車に乗り込む姿が確認されており、犯行には多数の人間が関与しているとみられています。ただ、犯人たちにどんなつながりがあり、どれほどの規模なのかはまだ判然としません。平山容疑者は取り調べには応じているのですが、供述に曖昧なところがある。ごまかしているのか、単に伝えるのが下手なのか……。

 殺害には関与していないと主張しているようですが、粘着テープやガソリン、携行缶は平山容疑者が購入している。主犯格の人間から犯行グループに『死体を燃やせ』という指令があったことは間違いないでしょう。解明には時間がかかりそうです」(前出・警察関係者)

 見ず知らずの男たちに連れ去られ、命を奪われたのだとしたら、被害者たちの恐怖はいかばかりだったか。遺族の悲しみを晴らすためにも、全容解明が待たれる。

※女性セブン2024年5月9・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「複数の刺し傷があった」被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと、手柄さんが見つかった自宅マンション
「ダンスをやっていて活発な人気者」「男の子にも好かれていたんじゃないかな」手柄玲奈さん(15)刺殺で同級生が涙の証言【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場(時事通信フォト)
「日本人は並ぶことに生きがいを感じている…」大阪・関西万博が開幕するも米国の掲示板サイトで辛辣コメント…訪日観光客に聞いた“万博に行かない理由”
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
4月14日夜、さいたま市桜区のマンションで女子高校生の手柄玲奈さん(15)が刺殺された
「血だらけで逃げようとしたのか…」手柄玲奈さん(15)刺殺現場に残っていた“1キロ以上続く血痕”と住民が聞いた「この辺りで聞いたことのない声」【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン