それからわずか5、6年で、なぜ輝かしい経歴を持つ若山容疑者は死体損壊という許されざる犯行に手を染めたのか。芸能人のコンプライアンスに詳しい弁護士が解説する。
「早くから子役やアイドルといった芸能活動に専念すると、周囲の同世代が当たり前に通う小学校や中学校にも欠席しがちになり、学力はもちろん、この時期に身につけるべき倫理観などにもよくない影響が出てしまうケースがあります。またスポーツ選手にも言えることですが、若くして大金を手にすることで自分が特別な存在であると錯覚してしまうこともある。また、早くに引退すると、就業が困難になるケースも多いです」
過去には、元SKE48に所属していた女性アイドルが詐欺の末端として犯行に及び有罪判決を受けたケースもある。
「2021年12月、20代の元SKEの女性アイドルは詐欺の罪で懲役1年6カ月、執行猶予4年の判決を受けています。マッチングアプリで出会った男性に、ネット上にあるような単純な情報が集められた投資の資料を渡し1人あたり50万円から100万円程度をだまし取っていたんです。実はこの女性も詐欺組織の上役に騙されており、安い報酬で全くの実行役を行っていたんです。
女性のSNSでは引退後にも華やかな生活を送っていることをうかがわせる投稿がなされていましたが、実際にはお金に困り、安い報酬で犯罪行為を繰り返していたんです」(司法担当記者)
2018年の舞台『黄昏』の出演以降、若山容疑者はどのような生活を送り、なぜ今回の事件の関係者となってしまったのか。
若山容疑者がかつて所属していた芸能事務所の広報担当者は「所属していたのは間違いありませんが、当時の担当もおりませんので正確な所属時期や退所した理由についてはわかりません」と話している。
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