大学を卒業され、希望通りに就職を決められた愛子さまは、皇室としての活動と並行して、一心に仕事に打ち込まれている。“社会人1年目”の愛子さまの仕事ぶりは──。【前後編の前編。後編を読む】
初めての園遊会は、あいにくの曇天だった。4月23日、天皇皇后両陛下主催の「春の園遊会」が赤坂御苑(東京・港区)で開催された。両陛下をはじめとした皇族方は、各界の功労者など約1400人に及ぶ招待客と対面された。今回、初めて園遊会に出席された愛子さま。緊張された様子はなく、歓談時には柔和な笑顔を見せられていた。
「成年会見やおひとりでのお出ましなど、初めてのことに臨まれる際、愛子さまは両陛下から所作や立ち居振る舞いなどのアドバイスを受けられてきたそうです。今回も万全を期すため、念入りに事前の準備を重ねられたといいます」(宮内庁関係者)
大学在学中とは打って変わって、ご卒業後の愛子さまは公務やお出ましに積極的に参加されている。一方で、就職先の日本赤十字社(以下、日赤)での仕事にも、周囲が驚くほど熱心に打ち込まれているという。
「愛子さまは、皇室のご活動と両立させられることを前提として日赤を就職先に選ばれたそうです。しかし蓋を開ければ、仕事への没頭具合はワーカホリック状態と表現していいほどで、早くも公務とのバランスを心配する声が上がっています」(前出・宮内庁関係者)
周囲を戸惑わせるほどの仕事ぶり。何が愛子さまを急き立てているのか──。
愛子さまは4月1日に日赤に入社された。配属先は青少年・ボランティア課で、一日も早く業務に慣れるべく日々奮闘されているようだ。
「ボランティアに関する研修会の運営を担当されたり、赤十字ボランティアの活動などを特集した不定期刊行の情報誌の編集をされたりしているそうです。愛子さまは学生時代から卓越した文章力で周囲の心を動かしてきましたから、適材でしょう。ゆくゆくは、ご本人が取材に出向かれたり、原稿執筆をされることも想定されているようです」(日赤関係者)
常勤の嘱託職員というお立場だが、愛子さまは当初の想定を大幅に上回る仕事量をこなされているという。
「皇室のご活動は負荷のかかるものです。まして愛子さまはこれまでほとんど経験がないので、不安や戸惑いもあるでしょう。そうしたご活動との両立ですから、日赤側は当初、しばらくの間、勤務は最大でも週に2、3回ほどで、業務内容も資料整理や下調べなどという複雑ではないものを想定していました」(前出・日赤関係者)
ところが愛子さまは入社以来、ほぼ毎日出勤されている。園遊会当日は仕事をお休みされたが、4月1日からの平日で丸1日の休暇を取得されたことは、この日を含め、たった2回しかないという。
「4月10日、昭憲皇太后百十年祭にあたり明治神宮を参拝された際には、終了後、御所に戻りドレスを着替え、午後から出社されました。初めての明治神宮参拝で気を張られていたはずですが、まさか出社されるとは。責任感はもちろんあるでしょうが、仕事に対する並々ならぬ熱量を感じました。その熱中ぶりは期待以上で、日赤側もありがたいことだと歓迎しているようです」(前出・宮内庁関係者)
ハードなスケジュールもいとわず仕事に向かわれたのは、愛子さまの強いご希望ゆえ。その仕事量は、同じく成年皇族として公務やお出ましにあたられた、かつての小室眞子さんや秋篠宮家の次女・佳子さまの比ではない。
「皇室のご活動と仕事の両立を無理のない範囲で考えれば、眞子さんや佳子さまのように、週2、3日ほどの出勤にとどめたり、テレワークを用いたりする方が、むしろ現実的です。ところが愛子さまは、可能な限り出勤することにこだわられています。愛子さまにとっては皇室のご活動も仕事のようなものですから、社会人1年目から、フルタイムのダブルワークを全力で行われているような状況です」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまの真面目な性格、また、外務省の第一線で華々しく活躍されていた雅子さまへの憧れもあるだろうが、愛子さまをここまで仕事に没頭させている理由は、それだけとは言い切れない。
「政治サイドは目下、女性皇族の今後をめぐる議論で揺れています。お立場が不安定ななか、愛子さまのなかで唯一揺るぎなく、信じて打ち込めるものが『仕事』なのかもしれません」(皇室記者)
(後編へ続く)
※女性セブン2024年5月9・16日号