初の五輪出場を勝ち取った卓球女子代表・早田ひな(23)。前回の東京オリンピックで活躍した伊藤美誠(23)を抜き、世界ランキング5位(4月30日時点)と日本の女子シングルス選手のなかでも頭一つ抜けた存在になっている。
早田は高校時代から着実に結果を残し、16歳で世界ランキング上位に名を連ねるなど早くから将来を嘱望されてきた。持ち味はなんといっても167cmの長身を活かした強烈なフォアハンド。またフォアハンドだけでなく、バックハンドに切り替えながらドライブを打つ、切れ味の鋭い両ハンドドライブを得意としている。まさに男子選手顔負けのパワーヒッターだ。
遠征時の必需品は?
そんな早田が誇るパワーの源は「米」にあるという。スタミナが持たないことに悩んでいた早田は、栄養バランスのとれた食事として「ごはんを中心とした和食」を食べるように心がけているという。2019年に受けたスポンサー企業のホームページ上のインタビューで、早田はこう語っている。
〈国内にいるときはもちろん、海外遠征時にも、小型炊飯器とドライ米、さらにはスポンサーである福岡の明太子メーカー『ふくや』さんに相談して作ってもらった魚のパウチ料理を持っていくようにして、とにかく日本にいるときと身体の状態が変わらないように努めました〉
遠征時だけでなく、試合中の“もぐもぐタイム”ももっぱら米だ。スポーツ紙記者がこう話す。
「試合中は2口くらいの小さなおにぎりを食べていることが多いですね。卓球の試合は石川佳純(30)が所属していた全農の協賛のケースが多いので、優勝時の賞品が米俵のことが多いのですが、早田はいつも本当に嬉しそうに受けとっています」
早田はかつて『セブンティーン』のインタビューで、夢&野望というテーマに「五輪で金メダルを取りたい!」と力強く答えている。パリ五輪でその野望を叶えられるか──。
※週刊ポスト2024年5月17・24日号