卓球日本代表の最後の一枠に滑り込んだ張本美和(15)。兄の張本智和(20)も五輪出場を早々と確定させ、兄妹での代表入りとなった。妹の美和は、現在世界ランキング8位。幼少期から着実に大会で結果を残し続け、「兄・智和以上」とささやかれるほどの逸材だ。
「今回、兄妹揃ってのメダル獲得への期待が高まっています。2人ともマスコミ対応が良く、試合に負けても報道陣の取材には真摯に答えてくれます」(スポーツ紙記者)
そんな張本兄妹の仲の良さは卓球界でも有名な話だ。
「智和は美和の代表入りについて『発表を心待ちにしていて、SNSを1分ごとに更新していた』と語るほど、兄妹での出場を切望していたようです。『かわいくて仕方ない』と公言する溺愛ぶりです」(同前)
兄妹で受けた2023年の『卓球王国』でのインタビューでも、智和は幼い頃の美和についてこう話している。
〈明るくて元気で、人見知りはぼくよりも少ない感じでした。5歳も離れているので、ただただかわいいなって。本当に無邪気で、かわいかったですね〉
「兄より先に金メダルを獲りたい」
兄の“強すぎる愛”を美和はどう受け止めているのか。
「美和は兄を軽くあしらいながらも、なんだかんだ兄を慕う気持ちが感じられます。取材で兄妹仲について聞かれると、恥ずかしがりながらも“すごく頼れるお兄ちゃん”と兄への感謝を口にしていますね。兄が誕生日に買ってくれたネックレスを試合でも欠かさずつけているみたいです。パリ五輪の選考会でも大事そうに着用していたのが印象的でした。
一方でライバル心もあるようで、美和は“兄より先に金メダルを獲りたい”といつも話しています。兄妹での切磋琢磨があったからこその代表入りなのでしょう」(同前)
微笑ましい兄妹愛を活かして、2人でメダルを勝ち取ってほしい。
※週刊ポスト2024年5月17・24日号