2014年、NHK紅白歌合戦に生中継で電撃出演したが、2017年末のディナーショーを最後に再び表舞台から遠ざかった。
その前年、2016年末のディナーショーに参加したアイドル評論家の中森明夫氏が語る。
「会場は明菜さんの熱心なファンばかりで温かい雰囲気でした。紅白以来、2年ぶりに公の場に立った彼女は最初こそ緊張していましたが、ジョークを交えたトークで観客を沸かせました。ステージではしっかり高音も出ていたから“もう大丈夫だ”と安心していただけに、1年後に彼女がまたセミリタイアすることは意外で、とても残念でした」
その後の明菜について前出の芸能記者が語る。
「報じられるのは個人マネージャーとの恋仲や別離で、療養のため海外を訪問しているとも噂されました。家族との連絡も絶ち、2019年に妹が亡くなった時も葬儀には来ませんでした」
しかしこの間も「明菜待望論」は消えなかった。
「僕が聞くところでは、空白期間もNHKは毎年のように紅白出演を打診していたそうです。他にも各局がドキュメンタリーなどのアプローチをしましたが、実現には至らなかった」(中森氏)
(後編につづく)
※週刊ポスト2024年5月17・24日号